2020年10月25日日曜日

菅野よう子作品集「時の記憶」間奏のコードが間違ってる

ヤマハから発売されてる菅野よう子作品集に収録されてる時の記憶

自分は知らない曲だったのでコードを見ながら聞いてたら違和感があり、そこをピアノで確認した。

彼女らしい間奏だが、楽譜だとAsus4になってるが、ベースがF#なので、Asus4/F#が正しい。どことなく第一転回っぽい響きでsus4だとは思わなかったが、素直なsus4には全く聞こえない。特に音色に幅が無いピアノ1本だと、こんな素直な和音では無いのは明らか。

3拍目でD/F#(D1転回)だが、原曲を聞く限り1拍目からF#が鳴ってる。ピアノの難易度を鑑みたのだろうか? しかし、この楽譜は全曲が原曲Keyで、そういう意味で難易度に配慮していない。個人的には原Keyなのはありがたいが、市販の楽譜で明らかに異なる和音記述はやめてほしい。それでも最初から聴取するよりは気軽とは言え。

iOSのGoogleカレンダー検索は過去3箇月まで

検索が可能で一覧性に優れた日記が何か無いかと聞かれて、とりあえずGoogleカレンダーを使えば良いのではないかと考えたが、試してみるとパソコン版は全データが検索対象だが、iOS版はきっちり3箇月(1日ずれると非表示)だった。

2020年10月24日土曜日

iOSに常備して欲しい「日本語」特有の機能

仮に、書けない漢字を調べるのにiOSを利用するには以下の手順がいる。

  • iOSを起動してパスワードを入力(ロック解除)
  • ブラウザなりメモなりを選択して起動
  • 調べたい漢字を入力

だいたい3手間で、それぞれに数秒の手間や待ち時間がある。そこで、iOSを起動した時点で、ロック解除が不要で文字入力(漢字変換)だけを表示する機能が欲しい。

と思ってこれを書きながら色々と試していたら、ロック画面から見られるウィジェットの検索で文字入力が出来た。

別にiOSで文章を書くのではなく、一般的な国語で読めるし既知だが書けない漢字を即座に調べたいだけなので、これで解決した。

2020年10月23日金曜日

山口恵梨子と隻腕ドラムに対する疑問

山口恵梨子は、その容貌と知能で既に充分な立場を確立している。その彼女とは全く無関係の片腕ドラマの動画を見て、彼女と彼に抱いた疑問がある。

2020年10月22日木曜日

電子ピアノのソステヌート問題

アルトやソプラノが鳴ってる中でバスの音程や音圧を想像、脳内で合成出来ない。楽器をやりながら、その程度の能力の人間は幾らでもいるだろう。

仮にピアノの場合、その問題を幾らか解決する方法がある。それがソステヌート。自分はグランドピアノを持っていなかったので、その発想が無かったが、電子ピアノに常備されていたのでペダルを買い足して試してみた。

確かに、踏んだ音だけが音価に影響し、事後に弾く音は影響しない。自分が求めていた機能だが、サスティンと違い不便だった。その理由が、サスティンと異なり鍵盤より先に踏んでも反映されない。体感上、弾くと踏むを同時でも駄目。500msくらいの時差で踏まないと反映されない。

生ピアノは構造の限界だとしても、電子ピアノならon/offだけなのに、この程度の設定変更も出来ない。ちなみに、自分が使ってる電子ピアノがP200古いというのも理由の1つだが、どうも電子ピアノ自体が意外と見過ごしてる機能のようだ。

ヤマハは元々ソステヌート入力に対応してる楽器に限り、全機種のファームウェアを更新してソステヌート仕様を改善して欲しい。

2020年10月21日水曜日

ときど 努力2.0 - 携帯電話と果物と花

内容に特別な事は無い。それを継続できるのが特別ではあるが。彼という媒体にこそ価値を見てる読者向け。

  • 自分同等以上の同業者と情報を共有する。
  • やりたくない事は、やりたい事の中に盛り込む。
  • 上記を含むが、日課にする(作る)。
  • 自宅は寝る場所だけにする。
  • 質より量。量の中から質は見出せるが、逆は無理。
  • 解説が可能になるまで分析する。
  • 成功より失敗が教材
  • 記録(日記)をつける。

本自体はよく整理されてるし、既存の方法から、自身の具体例に続いてるのは読みやすいし、証明の1つ。

特徴的なのは日記だろうか。日記というと基本的には自分の思考などを文章にするのが一般的だが、彼の場合は幾つかの項目があり、それをABC評価していくだけで、文章を書かない。これは情熱大陸でも披露していた。彼とは無関係だが、落語家の瀧川鯉昇が著書の鯉のぼりの御利益で披露してる日記は、修行時代に食事をおごってくれた人物,食事,日付だけが1行1日で書かれてるだけのものだった。それに通じるものがある。日記など所詮は想起する契機に過ぎないので、日付を見て思い出せるなら日付だけでも充分という事か。その契機が何かを自覚して確立しろと。

前著にも共通するが好きこそ物の誉れ。継続するのは簡単な動機と、可能な限り容易にする環境作り。

主題である努力とは異なるが、1点ジョジョリオン果物と花くらい発見と同意があったのは、携帯電話の話。彼が通ってる空手の先生曰く「昔は携帯電話が無かったので電話など連絡をとる時間が限られ、夜を避けるのは礼儀だった」これは全く同意する。自分はよく手軽と気軽は違うのに混同されてると評してるが、道具や手段は可能な限り手軽であるべきだが、それを実行するのは必ずしも気軽であってはならない。手段と実現を混同するテクノロジーは貧困を救わない問題。

The Prestigeの原作奇術師では、仕事の大工の怪我で趣味の手品を出来なくなるのを恐れて仕事をやめ、その上で仕事にしたという展開があるが、自身の執着の自覚というのは、小説や成功者に書かれるほど容易ではない。この小説の場合には些細な手品も生涯をかけた修練に支えられ、努力や好奇心を強迫観念とすら書いてる。

本書の場合は、彼の経験と分野を大衆に肯定させるため、あるいは分野の人口や発展も念頭にあるため、逆に強迫観念や義務や苦悩を願望や好奇心に置き換えている。ただし、努力とは結局のところ行き詰まるのを前提としていて、その点では文章や語彙は優しいが、その厳しさを自覚された内容であるのは変わりない。原理自体は何も得るものはないが、実例の1つとして何を得られるか。

2020年10月17日土曜日

活字でしか暗記できない体質

ある言葉、ある記号が、色や大きさや形はある程度同じで読めるし判別できるのに、手書きと活字で暗記しやすい、しにくい事がある。

「事がある」なんて生優しいものじゃない。手書きの情報だと活字よりも10倍くらい暗記の時間に差が出る場合、どうしたら良いのだろうか。手書きでしか存在しない情報があるし、単純に印刷などのコストもある。

手書きの利便性は活字に勝るし、手書きでしか出来ない事は幾らでもある。しかし、整理された大量の情報を読むには活字は不可欠で、手書きにせよ活字にせよ、いずれ片方にしか対応できない能力はつらい。

色や形で工夫するのは人間の有能さだが、コストが高い方でしかうまくやれない状態を改善できないのだろうか。

2020年10月16日金曜日

ジョジョリオン 24巻 - これまで崩壊を避けてきた荒木飛呂彦が描いた崩壊からの再生

  • 家族の崩壊
  • 古典的な父殺し
  • この顔が描ける荒木飛呂彦
  • スキャン臭くない背景
  • 院長=レクイエム。擬人化された運命。
  • スタンドの都合の良さ。見える見えない格差。ホラー映画。
  • 戦闘は装飾。決断と行動と損失と獲得
  • 石仮面とエンヤ婆。弓矢。

家族の崩壊。これまでのジョジョは、家族愛が絶対的だった。脇役や主題としての不幸な境遇は幾らでもあったが、少年漫画という事もあり主役の家族には絶対的な信頼があった。しかし、ジョジョリオンには既存と同じ荒木飛呂彦流の肯定的な要素がありながら、これまで最初から再生を描いていたのが、その前の崩壊を描いている。主役の不都合な家族愛に少し踏み込んだストーンオーシャンすら1話で既に崩壊が終わって再生から開始されている。

2020年10月15日木曜日

電子ピアノに追加して欲しい和音の音量調節の機能

  • 2和音以上は常に最低音が音量を大きく、逆に最低音以外は自動で音量を小さくする機能。EQでは常時音質が異なり不便。
  • 音程で区別するスプリットではなく、和音の最低音(最高音)だけが異なる音色になる機能。

目的は主に、低音の認知度を高めるため。和音として認識できても、メロと同様に内声や根音を単旋律的に容易に認識するのは難しく、それを容易/練習出来るように。

2020年10月14日水曜日

ケヴィン・スペイシーの事は嫌いでもK-PAXの事は嫌いにならないでください…というか配信してください。

今年、デヴィッドフォインチャーのゲームが日本で再販される。1997年当時はDVDが発売されたが、当時の発売元東宝株式会社の統合だか放棄だかで日本での販売権利者が不明となり、長らく日本ではBDどころか配信すら無かった。一般市場に出てる映画で英語圏ではもはや古くて100円で見られる類の映画だが、日本では無駄に見るのが困難だった。

さて、内容とは別の事情で今の日本では見られない良作の1つにSF映画K-PAXがある。本作は決して歴史に残る名作とは言えないが、例えばETコクーンコンタクトArrivalなどの流れの中に挙げられて良い作品の1本ではある。Youtubeで解説や紹介の動画をあげてる日本の映画オタクがどうして本作を誰も扱わないのか理解できない。

本作も英語圏ではせいぜい500円程度で見られる、市場商品としては全く平凡なものだが、日本で見るのは困難。

誰でもわかる感傷と、SF映画としての人類にとって未知の一部が垣間見られた時の感動。たしかにシチュエーションコメディ的な視覚的な地味さがあり、ポップコーンを求めてる消費者には退屈で、名作や大作を求めてる消費者には薄味だろう。

しかし、例えばETの月自転車などと同様に、本作のプラネタリウムは名場面集として並んでも遜色が無いし、少なくとも1回は見て損したという気分にはならないくらいの内容をともなっている。

本作は世界的に売れなかった。これは事実。今のところショーシャンクのような展開も見せていない。そこに、ケヴィン・スペイシーの問題も乗ってくる。関係ないが、先日逝去したまつもと泉と同じ歳だったのか。

彼の問題はどうあれ、彼が出演した作品の内容には無関係だし、問題なく見られう映画が幾らでもある。自分としては、ユージュアルサスペクツセブンLAコンフィデンシャルアメリカンビューティーと並んで見られる作品であるべきだと思う。

日本の映画オタクやSF映画ファンや名優好きなどが無視したり、あるいは販売に影響しないという現実も思い知り、売れてる名作と同様に素晴らしいと評価する身としては、悲しい限り。

目黒区が発行している「目黒の手話」23区にそれぞれ欲しい「地名の手話」本

図書館で見つけた目黒の手話という本。表紙が厚紙で補強しただけの体裁で明らかに市販の本とは異なるが、奥付に価格が書いてあったので、1000円で販売されているらしい。しかし、ブックオフやAmazonなど、新古両方とも検索表示されなかった。

初版が2003年で、2013年に改定したらしい。

権之助坂祐天寺の地名手話は本書(目黒区聴覚障害者協会)が定めたらしい。

区内の地名や施設の名前などが掲載されている。これ23区全部にあるのだろうか? だとしたら23000円で全部揃えたいが、同じ体裁で「**の手話」と検索しても似たような本は見当たらなかった。

地名というなら、そもそも47都道府県それぞれ独立した手話の本があるのだろうか? あるなら読んでみたい。本書を読んでみると、手話以前に知らない地名(場所)もあり関連情報としても有益。

2020年10月13日火曜日

コクヨのA4音楽5線紙に今すぐ改善してほしい事

左がコクヨのA4-12段。右がEcho A4-12段。

紙の厚さはコストの問題なのでコクヨに責任はないし、強度に不満はない。

しかし、こうして比較すると書ける面積が大きく違う。上部の題名や頁番号の余白は不要。Echoすら天地の余白は等しくないが、それでも面積を充分に確保している。

コクヨも価格をそのままに、むしろ上部の記載部分を削除して純粋に12段の5線だけにしてほしい。コードが書けずに窮屈でしょうがない。

刑務所の読書クラブ - 犯罪と知能の相関あるいは人類の欠陥と限界

刑務所の読書クラブ:教授が囚人たちと10の古典文学を読んだら

日本の翻訳は2017年で、原作は2016年。ほぼ時差がなく翻訳されてる。

場所はメリーランド州、ワシントンDCの北東20km程度のボルティモア、ジェサップ刑務所。

自分は見ていないが、刑務所 1日体験でも取り扱われた場所で、アメリカだと刑務所が民間経営の場合があり、その流れでメディア露出が多い、積極的なのだろうか?

ボルティモアと言えば、犯罪による死亡が50人/10万人で、NYは3.4人、東京は0.07人と比較して異常であるとアメリカ民主党の崩壊 2001-2020に示されてた。この場合は民主党批判が主題だが、1983年から下院で、ボルティモアが選挙区のイライジャ・カミングスが黒人貧困も犯罪件数も汚職にも無力、というか投票数を稼ぐ名目のために放置してる実態など書かれてた。

本書に戻ると、人間というものが、どれだけ環境に適応可能であり、運命論的に環境によって決まるか。正直なところ、彼らが読んだ本はどうでもいいし、彼らの発言内容もどうでもいい。読書と思考が一定の知性と行動を刺激し実現するのは自明で、本書でも事実そうだったが、終身刑を含む28歳から67歳の受刑者のうち、保護観察などで出られた人達は読書をやめ、iPhone,fcebook,ポルノ,カジノ,ストリップ、そこまで極端なものでなくとも、味が濃くて高カロリー食品を求めるなど、思想や実現などと程遠い消費者の一部となった。

読書がYoutubeに勝るという話ではない。少なくとも著者は好みとして両者に格差を暗に示してるし、自分もそれには同意する。実際に自分は、ここ数年で映画,漫画,ゲーム,ネットを合わせた時間よりも本を読むほうが楽だし利益があると判断して継続してる。ただし、それは充分にこれら娯楽を経験したからこそ言える事で、10年単位で刑務所にいた人間が、ネットや映像や性欲の刺激を求めるのは当然だとも思う。

本書でも、一般人に馴染めたからこそ、そういった傾向の消費に混ざれたのだと認めている。理想としては、そうであって欲しく無かった事も認めつつ。

受刑者の有無とは別に、結局のところ社会がそういった消費を求めてる。月に1冊の本を読んで考えるよりも、翌日には覚えていない動画を1日に10本も見て広告料と過剰な消費を促してる。

自分はもうそれにうんざりして、可能な限りそういった連中に1円も出さずに避けていられるが、それでもインターネット自体が不可欠であるのも変わらない。この辺は、特定のメディア/媒体批判というよりも、テクノロジーは貧困を救わない問題なのだろう。有無と是非は異なり2*2の4パターンを把握した上で有効を選択するのが知能であると。

本書でも言われるが、10代の頃から殺人で収容された犯罪者だろうが、本を読んで理解あるいは予想し話せる能力はある。少なくとも状況次第では、殺人犯もそれを実行する。つまり、犯罪は知能や個性によるものではない。

9月に香川県で26歳の母親が6歳と3歳の娘を車に放置して飲み歩いてた結果、2人を死亡させたとして逮捕された事件があった。子供が死んだからには逮捕は当然だが、逮捕の前に、2人の子供がいる単身母の彼女に、社会や国、あるいは親として間違ってるなどと批判する類の発言者は何かしたのだろうか? 事件が報道されても、記事には似た境遇の救済措置や、事件の経過などは全く続かない。事後の罰は必要だが、事前の策が無い、行動もしない無能が犯罪を増長、触発や量産するという自覚が無い。

教育は何を評価してきたのか官僚の反逆などは、これらの経路依存や無能や怠慢を、ある程度の日本固有の問題として語っているが、歴史上は武力衝突が減ったとはいえ、安く買い高く売る、自身の過大評価と他者の過小評価の殺し合いは無くならず、根本的に人類が抱えた欠陥は1万年程度の結果を踏まえても改善が見られない。

Appleがただちに修正すべき「Logic Pro X」MIDIノート長さ入力の不便

イベントリストによる入力

  • 「1」を入力すると最小単位の1tickではなく最大単位の1小節になる。
  • 例えば、4分音符の場合に「960」ではなく「0.0.0.960」と倍以上の文字数を入力しなければならない無駄手間。
  • 2*2など乗算入力が可能で、これだと4小節として入力されるが、1/8や1/16などは8分音符や16分音符などにならず、強制的に1tickとして入力される。
  • 数値の前に特定の文字を入力する事で最小単位から入力が出来ない。「1」は1小節だが「*1」は1tickなど。
  • Protoolsのクオンタイズと異なり、音価も同時にクオンタイズ出来ない。

強制ではなく、最大単位の小節と最小単位のTcikを、1文字程度の増減で同じように入力できれば問題ない。

MIDIトランスフォーム

  • 自作のプリセットはプロジェクト単位で保存されるのでデータ毎に再読み込みが必要。
  • 不要なプリセットの削除が出来ない。

新機能ではないので、この程度の事はただちに修正すべきだし、必要な情報のページも見つからずに不便。

2020年10月12日月曜日

戦争をやめても奪い合い殺しあう仕事の国

自分より有能な人間から、あるいは自分より必死な人間 から金を奪うのが仕事。

例えば有能が15万、自分が5万で良いし、自分と必死で10万ずつ分割しても良い。彼らから100%奪う気がないのに、世界や日本はそういう形で仕事を認めない。1人だけが20万しか許されない。

例えば、仕事を奪わない代償として、仕事よりは少ないが支払われる、あるいは何か負担が免除されるなど、長期総体で利益がある事などいくらでもあるのに、世界や国はそれを認めない。

なぜ自分より有能あるいは必死な人間から金を奪わなければ仕事は成り立たないのだろうか。日本の場合は戦争をやめたところで外国に援助したり、経済的な競争で殺しあってるのだから、同じ結果に対して特定の手段だけを禁じる不合理と思い上がり。

規模が大きく期間が長い問題が放置されてるのに、なぜ小さく短いほうの負担だけが増加して殺し合わなければならないのだろうか。

Youtubeに追加して欲しい機能「複数の指定時間のランダム再生」

説明文またはコメントにある時間1:23や9:54などをランダム再生する機能。例えば、下記のような一覧の場合、4箇所からランダム再生していく。

  • 1:11
  • 2:22
  • 3:33
  • 4:44

書かれてる時間から開始して、書かれてる次の時間に到達したら、階乗的に残る時間からランダム再生が再開される。

重複を認めない時点で厳密なランダム再生ではないが、あてはまる用語を知らないので、ここではランダムとした。

これが可能だと、教材的な動画の利用価値が増加する。

2020年10月11日日曜日

Apple - Macがいい加減に日本語に対処すべき問題

  1. 現在が日本語と英語のどちらの入力状態か注視せずに1目でわかる表示
  2. ユーザー辞書の自動互換。少なくともネット環境において手動の追加はさせず、また用語や人名などAppleが扱ってる文字/言葉は定期的に自動で更新する。その更新の時期や頻度が任意であれば良い。

月額やクラウドなどを要求するくせに、iTunes LibraryとMusic Libraryの互換性や、辞書などの情報の永続管理が全く出来てない無能。

例えば、iMovieなどで日本語に切り替えても英語しか入力できないバグなど、もう20年以上も続いてる商売、商品としてあまりに欠陥を抱えてる。未知の商品よりも既存の問題を解決するのが先。

クリストファー・ノーランの対談が30頁ある「SF映画術」

もともとジェームズ・キャメロンの対談がアメリカのTV番組であり、その日本版の宣伝をかねた文字版がこれ。

自分が興味あったのはノーランだけだったので、他の人物の箇所はまだ読んでいないが、対談相手は以下。

  • スティーブン・スピルバーグ
  • ジョージ・ルーカス
  • クリストファー・ノーラン
  • ギレルモ・デル・トロ
  • リドリー・スコット
  • アーノルド・シュワルツネッガー
副題にジェームズキャメロンを含む6人の巨匠が語るとあり、帯には写真が無いが。シュワルツネガーが出演者側で唯一の対談相手。

写真はともかく、対談の文章頁すらフルカラーは金の無駄ではないか。

ただし、1人30頁前後と、量に関して不満は無い。

2001年はSF映画映画の基準だが、「自分のような金の無い映画監督には無理」ととにかく現物を作らせる人間の言うことかと。*もっとも、これは若い頃に感動した当時について語ってる事だが。

インターステラーのドッキングは2010年を参考にした。2001年の続編かつ別監督だから過小評価されているが、ノーランは肯定的。

「ポップコーン映画は需要があり作るのも好き」これ自体がどこまで本音か不明だが、TENETを見る限り、それを実行したと思う。

インセプションはiPodなどの、目的の曲を聞くのに何層もタップしなければならない不便なインターフェイスを参考にした。これを読んで、偶然にも最近読んだ佐藤大輔黙示の島を想起した。それは作品の主題ではないが、登場人物が地図とシャーペンを持ち歩く理由に、PDAを使わない理由は、自分の発想を、他人が考えた半強制的な規則に従いながら実行する不便さを嫌い、とあった。そこには自分も同意する。パソコンやiPadは自分に不可欠な道具だが、年々利用頻度は落ちて、紙と鉛筆(ボールペン)が先にある。発光、電源、重量など、これらのデジタル電子機器は原理的な問題を解決出来てない。

アーティストには無理で、計算/アルゴリズムでしか出来ない事がある。しかし、計算結果から是非を判断するのが人間なので、その曖昧が芸術でもあり、つまり両方を駆使する。計算も判断も人知である事に変わりない。

ダンケルクのインタビュウでもそうだったが、彼は自分の手柄と関係者の手柄をしっかり区別していて、発想は誰それ、実現は誰それ、と関係者の名前を挙げる。この辺が経済的な成功とは別に彼の人間関係が続く理由だろう。別枠でリドリー・スコットは余計な気遣い(手間)を省くために、気が置けない友人や家族など仕事以前に長年継続してる関係者と仕事をしろ、と言っていた。

SF最高傑作の共通点は、人類の万能願望を満たしたところで幸福には直結しないと示す事にある、との話題前後に、ジェームズ・キャメロンがノーランと共通してメッセージ(Arrival)が好きだと語ってるが、ならば今回の対談にドゥニ・ヴィルヌーヴも入れて欲しかった。

些細な話題として印象深い作品にスタートレック 死の楽園を挙げている。1967年5月2日 第24話

偶然だが、図書館で処分代替に無料で貰える本の中にスタートレック科学読本があり貰って来たところだったので笑った。

具体的な作品はあげられなかったが、黙示録的な作品は日本のアニメに多いと言われていた。いつだかインセプションが今敏のパプリカのパクリと言われてた事があったが、発想が同じなだけなのでパクリ云々はともかく、当時彼は知らなかったと言っていたが、彼が大小も今昔も問わず1点でも肯定できる箇所があれば作品を挙げて肯定する態度を見るに、恐らく当時既知だったのではないか。

3000円は高いが、自分は買う目的が明確だったので不満は無い。もっともTENETを見て、彼に限らずもう映画を見る機会は減らそうと決めたが、彼らのように世界最高の仕事をしている人間の思考や発想や行動には興味があるので、今後もこれらの本ならば読むだろうし、その点では今回も面白かった。

布団の仕様に重量が書いてない問題

スウェーデンの実験で毛布(掛布団)を重くするとADHDや不眠症には有効であると示された。

経験上、何となく薄く軽いものでは寝づらい印象だったが、やはりその傾向があったようで納得した。そこで、自分も重量を確認して商品を見よう、買おうとしたら、仕様に重さが書いてない。

とは言え、これは布団に限らないし、ECサイトには記載されてる場合もある。問題は現物を見た時に、箱や包装の仕様箇所に重量(質量)が書いていない。

これは布団業界に改めて欲しい。

また、夏場に保温を目的としない、気温(体温)に影響しにくいが不眠症対策として治療用具的な重い掛け布団を作ってほしい。

この件で思い出すのはジョジョリオン。最序盤で定助が圧力を求めて敷布団の下に寝ると描かれたが、行動はともかく理由には納得が出来て当時笑った。

日中に本を読んで夜中にピアノを弾く願望

理由は不明だが、日中は本を読みたくて、夜中にピアノを弾きたくなる。

電子ピアノなので言うほどの騒音はないが振動が避けられないので自粛しているが、単純に時間だけなら入れ替えれば良い筈なのに、それが出来ない。

その理由、物理的あるいは心理的な原因がわからない。

寝る前の運動と、暗記したい事がピアノだからだろうか。

2020年10月10日土曜日

テクノロジーは貧困を救わない

題名は経済だが、主題は教育。

著者が2004年から約10年間、インドでデジタル技術と職業や一般教育を実践してきた結果、経験を書いてる。

結論を書くと、教育に重要なのは、全体の傾向を把握しながら、個別の問題を認識し、年単位で持続可能な知識と行動力を持つ教育者(大人)であり、子供(生徒)の自主性は確率的な幸運に過ぎず、自主性がある場合と無い場合に両対応でき、規則と自由を容易に往復が可能な環境と人材に道具(科学技術)が便乗してるに過ぎない。

著者の具体例はともかく、本書の繰り返される主張そのものは誰もが知ってる極めて常識的で何の驚きもないが、結局は不可能を自覚しながら、あらゆる手を打つ。理想論であり不動の現実である。

問題はコスト。環境が劣悪なほど、初期費用が大きく、仮に教育者が有能でも道具や環境の維持する定期整備などが必須。つまり肩をすくめるアトラスが肯定した事は、経済格差を中心に教育、知能、幸福の協力や分配に寄与しない。

女が学力的に有能になると、仕事は無いのに結婚資金がだけが値上がるなど、インド地方など環境の問題も、教材や内容には関知できないが影響する要素。結局のところ教育は、人種や性別や世代を問わずに学習する要素と、現実に可能な物理的で文化的な状況を両立せねばならない。

理解力や論理性や判断速度は主に識字率に依存する。パソコンを使えるかどうかだけでなく、ゲームをするか勉強をするか、消費するか作成するか、その実現や傾向は基礎学力に依存する。と同時に個性も影響する。

富裕層の有能な教育とは、有能は教師が9箇月*12年ずっと進捗を把握し補佐して実現する。そして、それを経験してる生徒は人口の1割以下。

[PISA]格差を埋めない学力の平均と中央の罠。上層は世界の上位に入るが下層は低能のまま。全体の底上げに寄与していない国家単位の教育政策(アメリカの格差)。OECD生徒の学習到達度調査(PISA)

結局のところ、現実に可能で必要なのは万策であり万能ではない。

教育の融通性について思うのは、例えば、ある美女が教師で、テスト結果次第では性的な褒美を与える環境で能力を発揮する生徒(男や同性愛)もいるはずだが、この方法は教育や社会が安定してるほど許されない。

当然ながら、教師や教材ではなく、生徒が問題の場合もある。学校教育だけでなく、職業訓練や業務システムなど大枠で実現可能であり実行しても、怠惰や汚職を廃絶できない。地方農業などは、教材の内容が人種や方言が異なると理由で内容が無視され取り組まれない。

これらをやる気の有無と壱蹴するか、母国語と違い交換が必要な教材と判断するか。当然ながら低能に必要なのは後者であり前者ではない。仮に確率的に前者が該当しても、底上げのためには後者が必須。

本書は結局のところ道徳論であり、理想と行動と忍耐を万人に求める。読み書きソロバンからクーデターまで人知が及ぶ行動と結果に分野を限らず言及されてる。可能なのに実現されない提供者が損をしない形の共有や、長期的な利益より短期的な損害を優先する立場や善悪の戦い。

本書の具体的な記述に当てはまらない事はいくらでもあるが、有史から当てはまる様々な歴史的な出来事から、現在の日本不況と格差を意図して継続する政府など、代入は幾らでも可能な内容であり、本書から幾つか得られる点があるが、それ以上に、発展はしても改善されない人類に辟易する。

2020年10月9日金曜日

油性ペンほど濃くて鉛筆ほど気楽な筆記具が欲しい

半分は自分の目が悪いせいで文房具は悪くないが、濃く太くないと暗記しにくいし、そもそも見づらい。

ただ文字を書くだけならボールペンで良いが、楽譜や図画の場合に、鉛筆くらい濃淡の加減あるいは重ね塗りが可能、かつ修正が容易、あるいは最初から油性マッキーくらい濃くて幾らか重ね塗れる筆記具が欲しい。

後者の場合は修正液などでも構わない。ただし消しゴムくらい即時性のあるもの。何度かぺんてるとマッキーを試したが、乾くまで待ち時間があり、いきなり書くとペン先に付着してペン自体が書けなくなる。

消える消えないはともかく、人類は未だに濃淡と1筆/重ねを両立出来る文房具を開発出来てない。我々が文字を書くようになって6000年くらい経ってるのに。

楽譜の五線紙をもっと安価に出来ないだろうか?

  • A4用紙は1枚1円で買える。
  • コンビニ白黒印刷は1枚10円。
  • コクヨA4は1枚約13円。ECHOは16円。厚口なので、これで充分に価格は頑張ってる。品質にも価格にも何の不満もない。

保存目的なら既存の厚口五線紙がふさわしい。しかし、メモとして書くだけの紙としては高級すぎる。

そこで以下の条件を満たした五線紙を実現出来ないだろうか?

  • 利用方法は片面
  • 紙質はコピー用紙で良い
  • あくまで雑記として使う
  • コンビニ印刷より安価な1枚10円未満

一応、手書きで線を引く事で解決できる。メロとコードだけなら、むしろ任意に間隔でやれるので都合が良いが、大譜表となると幾らか均整が必要だし、10段や12段を引くのは手間。

方眼紙ほど浸透していない音楽五線紙の現状を見るに、日本の音楽人口の少なさが伺える。

*日本人口の1割程度

全てのクリップボードに常備してほしい機能

B6,B5,A4,B4のクリップボードをよく使う身として、色や材質以外に是非欲しい機能がある。

4分割と3分割の目印が欲しい

画像は例示に過ぎないし、クリップ部分が各社異なるので、具体的な形は任せるしか無いが、文章にせよ図画にせよ、これがあるのと無いのが大違い。

自分の場合は音楽のコードを書くので、A4白紙に漠然と書いたり自分で線を引くのが面倒。目印の色が異なるとコストの問題が出てくるのなら小さな凹凸だけでも構わない。mm単位の精度は求めていない。B5以上の面積で当たりをつけたいだけなので。

文字/言葉だけで存在の状態と動作を説明する難しさ

昔、チェスの構えと投げ方を文字だけで説明する機会があったが、実に難しく長くなってしまった。言葉/文字だけで存在と状態と動作を伝えるのがどれほど難しいか。

小説を読んでも、いまだに人物の造形が違和感なく脳内再生が出来た事がない。

人類は文字はともかく言葉に依存しながら、文法や発音の例外や異国語の困難や、いざ言葉を使わない状況の問題など全く解決出来てない。

2020年10月8日木曜日

年に100本は見てた映画を楽しめなくなった理由

20年以上も洋画を中心に映画が大好きで、年に100本以上も見る事があったが、今年で映画を見るのをやめた。

理由は主に2つあり、1つは映画の媒体と内容の限界。もう1つは映画に限らない自分の状態。

【時間の不自由】これは映画館に限るが、自分に不要な会話や音楽の時間が長すぎる(多すぎる)。

【英語の教材にしては高額かつ不自由】字幕や音声の表示や任意の箇所の繰り返しなど不便。

CGIが常識となり、それでいて実像との差がまだ埋まっていない】1カット1秒すら前後のカットと明らかに挙動や露出が不自然で違和感に邪魔される。

これまで散々に見てきたからこそ、自分にとってもう充分だと言うことなのだろう。そもそも、あらゆる娯楽への興味が薄れてきて、その上で自分の意思(行動)を反映させられる事、そこにしか興味が向かなくなった。

そういう意味で、人類が実現した、あるいは垣間見た凄い映像は見たいが、人格や自己愛を増長するような映画は見たく無い。自分にとって、人類の行動と結果には興味も礼賛もあるが、感情や人格はどうでもいい。それが増長してる時代だからこそ。

ネット炎上参加者の傾向

仮に今回の対象を上層だとしても、同記事の円グラフを見る限り、下層/中層/上層と丁度1/3でわかれてる。

つまり、基本的には各層で均等で、女よりは男が多いという、暴動の類と変わらない有史からの傾向に過ぎないのでは。

天才の7つの習慣と全く解決されない教育格差の問題

天才の7つの習慣
  • 1人の時間を作る
  • 責任感を持つ
  • 創造性を磨く
  • 多様性を受け入れる
  • 物事を深く分析する
  • 運動をする
  • 外国語を学ぶ

全部当てはまるし、少なくとも幾つかは自主的に楽しめる要素なのに(推定)IQ100以下である。

彼らと自分で何が違うのかと言えば、本書で当てはまるのはこれだった。自分を信じてくれる人の大切さ。環境に恵まれた上で、どれだけの結果は証明不可能だし、環境は要素の半分に過ぎない。しかし、成人後の40年より成人前の20年のほうが余程重要だと考えられる。永山則夫努力には保護者的存在からの愛情や賞賛、尊重などが伴わなければ永続しない

子どもは40000回質問するでは、子供が指さした物への親の反応で、さした物を貰える、さした物が何か教えて貰える、など子供の行動と内容の和が異なり性格に影響する。出来ない子供を怒るのはしかたがないが、「幾つもの手段と道具=環境」を提示できない親や教師に囲まれた子供はどうすれば良いのだろうか。それこそ天才は独立して可能な事も、不出来な子供にこそ優れた教育者や道具など環境が必要なのに、実際は逆である。

2004年にインドの貧民層にデジタル技術を中心に教育や提供をした経験を書いたテクノロジーは貧困を救わないには、富裕層(有能)な親が子供の教育に不可欠として、知識や道具ではなく質問に答えられ可能な限り時間に応じられる教育者(大人)に金を出してる、とある。

本だけで充分な個体もあれば、時間が必要な個体、更に異なる道具や環境が必要な個体もある。親、教師、国はこれらに全く対応できていない。あるいは、対応する気がない。結局のところ、天才であるかどうかよりも、誰であれ扱える環境が存在しない限り、そもそも天才すら定義できないのではないか。

興味と行動はあっても、時間と金と知能が無い身からすると、やる気があるほどつらい現実が続くだけのように思える。

黙示の島 佐藤大輔

彼の作品は皇国の守護者しか読んでいない。未完の羅列で有名なので単発で読めるとしてコレを選んだ。

セックスの必然性。本来B級映画のすぐ寝る男女に作品の必然的な設定がある。本来は男を喜ばせるだけの売女要素を作品の根拠にするのは明石散人の鳥玄坊にも言える。登場人物が自分たちの行動を異常と自覚して展開するのは面白い。

少数派の特権と[異常者/逸脱者]の矜持。核心を共有した[仲間/家族]。男の英雄願望を満たす大衆娯楽ではあるが、彼の場合は自己愛が強いのも自覚しながら逸脱者がどう扱われるかも現実的で自虐的でもある。恋愛に関してはあまりに直球で幅が無いのは相変わらず。彼の売りではそこではなく、逸脱者同志の配慮や共感や描写の細やかさと言ったらない。

皇国の守護者は戦争ものなので、準備から本番まで全要素の連続性が重要なので飽きる点が無かったが、これは所謂ゾンビものなので、事が起きてからは様式の消化だけで、前提となる設定と結論は面白いが、ドタバタ部分が退屈だった。

富野由悠季と作風が似ていて異なる、特に目立つ女の扱い。佐藤大輔の女は、男のための女しかいない。男に反発や説教をしても、作中のor読者の男を満足させる存在でしかない。言動自体がしっかりしてる点で萌えだけに終わっていないから楽しんで読めるが、根本は男にとっての萌えでしかない。

動物から人間/アウトブレイク。展開としては納得がいくが、もう少し島自体の環境や体系がわかるようなパニック場面が欲しかった。

個人的に、彼の文章は読みやすい。登場人物が極端な逸脱者、激情なのに文章は淡白で英語の関係代名詞のような延長が極端に少なく解説や比喩は多様されても装飾が少ない。作品の内容とは別に、文章という点で佐藤大輔と京極夏彦は自分にとって2トップ。

新しい眼鏡

眼鏡を買い換えた。メガネスーパーMorgrandeのMOT13。今迄のはKazuo Kawasaki MP631。2014年にレンズが壊れてレンズだけ交換した。フレーム自体は恐らく10年近いだろうか。室内では全く問題ないが、映画の字幕など遠距離だと見づらく面積を広くしたいので購入。

2020年10月7日水曜日

TENETを見た感想「さようなら今迄ノーランありがとう」

ノーランがやりたかったのは地獄の黙示録か?

会話が多すぎる。飛行機突入など結果だけ見せれば良い。設定説明は不要。人間関係がくだくだしいのはダンケルクの反動か?

キャサリンがヒロインなら目立つ女として博士を何で登場させたのか不明。

オペラハウスでサックスで横になってた女が美人。チェロをぶっ壊すとこは楽器の扱いが酷い。

アバンのオペラハウスの逆行銃に救われた時点で覆面が誰でどう展開するかもわかってしまうので、残るは映像的な楽しみだけで頭を使う余地が無い。

そして、今回は人によった構図に融通をきかせるためか、担ぎカメラが多くてノーランらしい固定で動的で立体的な場面が少なく、視覚的に退屈。

セイターの顔を隠す理由がわからなかった。主役落ちも予想したが、そもそも断片で見えるのが白人だったので却下。いつの彼かを隠すためか?

冒頭の音楽がリバース処理から始まったのが露骨で、あれで展開や見せ場が読めてしまった。

逆行の設定があまり活きていない。見せ場のギミックではなく気に止まらない場面の背景で色々あって欲しかった。それでいてサイドミラーのヒビや登場人物を示す装飾品の露骨さ。ダークナイトのゴードンのオフィスで話すデントの後ろの本棚みたいな、もっと無意識を攻める要素が欲しかった。

ジャンプの漫画を見せられてる気分だった。理解不能な点や線引きが無いので登場人物に焦点が合う度に幼稚で苛々した。

彼らしい要素が幾らでもあったが、彼らしい新しさが無かった。

理由は不明だが、IMAXレーザーで見たのに、最序盤のオペラハウスの1カットで全く綺麗だと思わなかった。レーザーだとフィルムでも持て余すのか、他に原因があるのか。

インターステラーが人情的には1番一般的だと思っていたが、本作が総尺以外は最も一般的な作品か。メメントプレステージほど差し迫った人生の喪失が無い。だからつまらない。

時間や運命の決定論は、程度はどうあれノーラン作品には常についてまわった。そして、その扱いは説明や設定の大小に関わらず、それを考える者にとっては価値のある扱いだった。しかし、今回はキャラ萌えにしかなってない。彼のこれまでの運命論は、喪失が前提ながら全力で前進する人生論だった。その点でテッドチャンに並ぶ扱いや描写であった。しかし、今回は作中の謎は見終わった観客の人生に寄与しない、その場限り謎解きで、もし作中の条件が世界の原理ならば、彼以外に多くの事が絡み、大学サークル程度の人間関係で完結しない。インセプションはあくまで個人に対する企図だから、どれだけ展開や描写が大きくなろうと問題が無かった。

ノーランはジョジョを映画にすべき。発想も演出も趣味も荒木飛呂彦と同じ。そして現在のジョジョリオンを自分が読めているのは、娯楽性を維持しながら作者や読者や社会の問題を作品なりに提示しているから。

本作の謎や疑問は、それがわかったところで人生に幸福を寄与しない。これまでは予算が限られた作品では意味を、大作では意味の代替に特権的な実現を見せてきた。しかし、今回は彼を好きで彼の作品を全部見てる身からすると、未知が無い。

そもそも自分がノーランどころか、もはや映画に何も感じなくなってしまったのだと自覚した。物凄い金を手間をかけて凄い事をやってるが、それが自分の人生に何の救いにもならないのだと。

彼は今後も偉大な映画監督として挑戦を続けるだろうし、成功もするだろう。しかし、個人的にはノーラン映画で史上最低。駄作ではないが、発見や感銘や驚きが無い。極論、生き方を変えたり考えを変えたり自殺を止めるほどの価値は本作には無い。IMAXレーザーの画質や音質すら感動出来ずに、もはや自分は興味が無くなってしまった。

2020年10月6日火曜日

菅野よう子の習慣が書いてあると聞いて「1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック」

菅野よう子が取り扱われてると聞いて読んだ1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック

しかし、内容は軽薄だった。量は2/235頁で、大学時代に絶対音感がありピアノが弾けるから耳コピに利用されてた話を、絶対音感があり把握が容易な彼女の能力は伏せられ、1曲の理解にどれだけ時間がかかるかも示されず、ただ分析するのを習慣にしたと書いてあるだけで、著者が本人から直接聞いた話ですらない。彼女の具体的な苦労や工夫は何も書かれていない。ポッカリした編曲の本や各作品の彼女のインタビュウを読んだほうが有益。彼女に限らずネットの散文をまとめただけの商品とは呼べない粗末な本だった。

2020年10月5日月曜日

権利問題で日本では見られなかったデヴィッド・フィンチャー「ゲーム」が今年BD発売

長らく日本では権利問題で見られなかったデヴィッド・フィンチャーのゲーム。権利問題が解決したのか今年にBDが発売する。恐らく順次配信も開始されるだろう。プレミア価格だったDVDがこれで産廃になるのか。所持者としては嬉しいような悲しいような。