2017年9月29日金曜日

WAVESの弱点をDOTEC-AUDIOで埋める

マスタではなくバスや単体のMSを手軽にいじるDeeChannelTool Channel toolを購入。
ついでに、同じ会社(WAVES)のエフェクトを2重3重に使うと音色の幅がせまくなるので、通常とサイドチェインで異なるコンプが欲しくてDeeCompも購入した。

これまでDeeMaxだけ使って、実験的に複数のエフェクトを利用して感じたのだが、DOTEC-AUDIOWAVESに便乗しながら穴を埋めて行くつもりなのだろうか。

WAVESは基本的に高音が強調され派手だが過ぎるとデジタル的で薄くなる。
DOTEC-AUDIOは過剰とも言える補強(倍音飽和)が売りで、それは低音もこもこアナログ感。

デファクトスタンダードに便乗しながら、ある点で上回ってる日本らしい。

2017年9月23日土曜日

【沈黙】マーティン・スコセッシの映画を見た感想

  • 1633年から1682年。
  • 窪塚の妹が可愛い。佐藤玲石坂友里らしいが、吾我が認識したのは1人で、写真を見る限り恐らく石坂友里
  • 映画としては珍しくもないが、それでも極端に俯瞰の構図が多かった。神視点という事だろう。
  • スコセッシが70過ぎてこれをやれるなら、ノーランが老成したらどうなるだろうかと楽しみになった。
  • 宇宙、空、海を見ると悩み(人生)がどうでもよくなる、宗教とはそれに具体名(固有名詞)をつけたもの。無関係な出来事に連続性を見出して自身を孤立させない。あるいは実際に連続している事に意図して入る。自分の死を無駄にしない代償として自分以外の死を過大評価する。
  • 花鳥風月とは、納得いく死に場所を見出す思想なのではないか。
  • 通訳が渡辺謙から浅野忠信に変更されたらしいが、これが大正解。今回、実においしい役をやりきっていた。これまで日米いずれも彼のわざとらしく抑えてる感じが凄く嫌いだったが、今回に至り、無骨さと冗談をうまく織り交ぜた弁えた強さを持って素晴らしい仕事だった。日本語台詞になると途端に嘘くさくなってるのも笑った。
  • 個人的にはキリスト教の問題というよりも、ヨーロッパの傲慢の結果だと思っている。布教する国の言葉も学ばずに真理だとほざいてる連中。
  • ロヒンギャや北朝鮮に対してイギリスは何をしているのだろうか。
  • そもそも生まれ育った環境と事柄と無関係な普遍宗教は宗教なのだろうか?
  • その無関係さこそが真理と錯覚する理由ではあるのだが。
  • 本作でも言われているが、暑ければ薄着、寒ければ厚着、必要に応じて変えられるのが人類の知恵であり、なぜ宗教はそれが許されないのか。
  • ある程度の厳格性こそが宗教の条件であるし、キリスト教の問題は、聖書が存在する限り新世代が旧世代になった時の更新が無い。
  • そもそも英語が無かった時代の出来事を英語で有り難がってる時点で、すでに歪んでいて、その柔軟さは文化の強さであるが、その変化を認識せずに普遍性を説いてるあたり実に愚か。
  • 本作でゼウスも出てくるが、すでにギリシア神話の断片を無理にキリスト教にはめこんだり、作中で言われる通り、日本に教えるために大日に代替したり、日本に限らず、結局は既知に代替するしか身近にはならない。
  • 海磔刑の後の火葬。あれも場面の連続性を無視すれば、複数人がしっかりと準備して実行した立派な葬儀であるし、あそこだけ見れば、あれだけで宗教である。作中でも言われるとおり、ある場所である集団が共有したものが宗教であり有意義である。存在を否定しているのではなく、ある場所においては不要あるいは有害であるというだけだ。武力が日常的な時代の不幸。
  • リーアム・ニーソンの逆さ吊り。ラーズがジョーカーと同じ逆さ吊りされてる!とメタに笑ってしまった。
  • そして、構成や意図からダークナイトが思ってた以上に宗教映画であったのだなと。アメリカであそこまで受けた理由が今更ながらまた1つわかった。当時から宗教的な引用や参照は指摘されてたし明確だったが、なるほど殉教者の境遇と葛藤をキャッチィにするとダークナイトになるのかと。実際にヒース・レジャーが死んで宗教的(カルト的)盛り上がりもあり、あれはあれでどうなのかとも思ったが。
  • 死に際に苦しまず幸せでいられるのが宗教の存在意義である。現代でもそうだが、苦しむための、苦しませるための宗教の問題点を宗教自体が解決しないといけないのに、そもそも自己肯定の増長であるから、それもまた無理な話。なぜ白人にキリスト教が浸透してしまったのだろうか。宗派を問わずにキリスト教と1つの集合を浸透させたのは偉大ではあるが、その大きさ大雑把ゆえに結局は宗教の動機と目的が失われて機能していないというのも。
  • 現代でも幾らか残っている文化ではあるが、それでも近年で欧米文化を強く受け入れて、当時反発していたが故に残っていた環境、景色が今ではすっかり日本から失われて、作品で肯定されている日本風景が他国(台湾)で撮影されているのも皮肉である。


2017年9月20日水曜日

ヒース・レジャーの追悼ドキュメンタリ「I am Heath Ledger」を見た

今年10月からオーストラリア(パース)にて、2008年に死去したHeath Ledgerの遺品展示西豪州で世界初のヒース・レジャー展開催があり、それを見に行く予習のために、未翻訳のI Am Heath Ledgerを購入した。

■以下、感想
  • そもそも現場でのオフショットやインタビュウ以外の自分撮り映像があれだけ残ってるのが異常。仕事以外の時間でも1人でひたすらカメラ回して色色やってたら、そら早死にするわ。
  • 野心を抱いた若者も、いざ世界中に自分の顔が貼り付けられると人生が変容する。彼の破綻はどうやらロック・ユー!から始まったようだった。
  • 自分撮り自分大好きだが、同様に仲間との行動も多く周囲の撮影も多い。しかも必ずしも自分中心でなくても良いような雰囲気すらあり、どうやら自分大好き構ってちゃんというよりも行き過ぎた祭り好きだったようだ。
  • ある時期から、突然明け方に仕事のアイデア電話をしたり、とにかく人間関係の中で盛り上がり続けて行きたかったようで、それが過剰になって幾らか異様な認識をされていた。
  • 映画俳優の裏で、音楽PV監督をやっていたのも、ある程度の自由さと盛り上がりを求めた結果なのかも。
  • ブロークバック・マウンテンは今にして思うと、ジェイク・ジレンホールとのホモ映画なんて好きな人からは最高だったのだなw
  • TDKRで端役だったBen MendelsohnDaggettの時とは大違いで凄く落ち着いた知的な話し方で笑った。
  • 姉妹のKate LedgerKristen Bell似の美人




総尺90分だが、それぞれ関係者が彼について断片を語ってるだけなので、簡単な英語だしsubtitlesもあるので、ちょいちょいわからな点だけ単語を調べれば2時間程度で見終えられる。
どうも日本販売はなさそうなので、今からでも彼の映画と末路を知った人は買って見る価値はある。


2017年9月19日火曜日

【ダンケルク】最初に幽霊やエイリアンが出てくるまでが1番怖いホラー映画を最後までやりきったホラー映画

  • 【英雄不在】これまでノーランは明確な主役がいたが、今回は展開のための記号。今迄で1番に感情移入以外の要素のための存在。
  • 【ナチスドイツ】ドイツは明確な敵であって悪ではない。今でも特にアメリカを中心に原爆投下を正義としながらナチスを絶対悪にしなければならない自己陶酔な思い上がりが欧米世界の中心だが、本作は死ぬ原因であって善悪を描いていない。これはノーランがうまく逃げたとも言えるし、故に普遍性も獲得している。
  • 【女と黒人】イケメン白人だけの話なだのだが、限られた状況を題材にしているからか、こういったポリコレを全く気にせず作られてる感じに笑った。今回のヒロイン不在は、ノーランだから許されたことで、本来ハリウッド映画なら妻なり恋人なり看護婦なり女神が必ず存在したろうに。
  • 【音楽】今回はもっと音楽を減らして良かったのではないか。船や飛行機や銃声など、これらが全て。音楽も効果音に近い仕事をしていて、かなり裏に廻っているが、それでも、今回に限ればHans Zimmerというブランドは不要だったように思う。少なくとも消費者からは。当事者からすれば、企画力と実行力を備えた作家を使うのが早いという合理性がある。ブレードランナーもHZがやるようになったし、曲の好き嫌いはともかく、現場としては、何でも出来て困らない作家だから、もはやどうこう問題ではないのだろう。
  • 【人の距離感】自分がノーランを好きな理由の1つ。登場人物と観客に距離がある。あるいは登場人物同士すら距離がある。今回は特に3人称ながら1人称的な映画で、人物Aが人物Bを見てる時、人物Bの本意は観客にすら知れない。それが、互いの英雄性を高めている。特に、今回は人が人以外の人工物、船や飛行機を見る場面が多いが、人物Aは船や飛行機を見ても、その中にいる人物Bの内実を人物Aにはわからないように描いてる。これが日本的なロマンチックになると紅の豚になる。ジーナの庭に豚が飛んできて、観客にはジーナと同じく遠くを飛んでる飛行機だけが見えて、豚の描写が無い。自分はあれを思い出した。船乗りの兄の話が最高。あそこで、写真とか回想を見せずに、当事者が既に無い事にしれっと触れるだけ。
  • 【無駄死に】キリアンに殺された男。あれが映画的にいるかどうか何とも言えないが、兵士以外の死。しかも、仲間による無駄死に。本作の終わり方もだが、映画的には感動的に見せてるが、登場人物は当事者として必ずしも感動せずに、むしろ反抗すら抱いているように終わる。
  • 【切れ目が無い】今回は映画の段取りでは感動的な場面でも、すぐ次にあまり気持ちの良く無い場面にうつる。ジェットコースター映画とは違う、大失敗でもなく大成功でもなく、過剰に見出させない。とにかく疲れた。トムハーディのプロペラはギャグだと思って笑ったが、その後の終わりかたで、もうどう見て良いのかわからなかった。キリアンも今回は笑い無し。彼は出てくるだけでちょっと浮いてるおかしさがあったが、今回はしっかり差し迫ったままで、ちゃんと出来るんじゃねえかと。
  • 【車窓】ノーランの売りの1つ。奥行きある遠景。最後、電車から見える景色で、自分は泣いた。映画の感動的な場面でもあるのだが、昨年に人生初の海外旅行フランスに行った時に思い知った、見知らぬ国と見知った場所の風景だけで生涯に残る何かを見出せる、というのを思い出して。
  • 【テロ】もはや、特に日本の我々はほとんど戦争を知らない。しかも、本作においては当時敵国の話でもある。これを見ながら現在のテロについて連想した。戦争は知らないが、こういった状況の体験が欧米主要国にとって他人事ではなく、その一部は日本の自分達にも見られるし、あるいは経験した。そういう意味で、本作の意図はどうあれ、こういった疑似体験がどこまで娯楽となりえるのか。今の欧米テロは戦勝国のツケである。本作の意味というよりは、いつものノーランらしく、本作は過剰に戦争悲惨だとか美化だとかせず、とにかく恐ろしい状況をすげえ映像で程々に娯楽的に教訓的に描いた点に優れていて、可能な限り実物で実現をした作品だからこそ、その実現がどれだけ体験に結びつき、その体験が必ずしも良いことでは無い事もある。意図的かわからないが、今回はノーランらしからず、作品自体も全肯定に溢れたものではなく、酷く疲れた。
  • 【ホラー映画】最初に幽霊やエイリアンが出てくるまでが1番怖いホラー映画を最後までやりきったホラー映画


2017年9月18日月曜日

【GoPro】録画した動画をMacが認識しない問題

■MBPLate-2011
■OS10.7.5
■GoProHero 5 Black
  1. USBハブとMBP本体いずれもハード(カードリーダ/GoPro本体)を認識せず
  2. 同じUSBポートに異なるハードは認識する
  3. 録画した動画メモリカードはGoPro自体では認識してる


台風18号



■ベトナムは台風19号


2017年9月12日火曜日

2018年の日記を「高橋書店 No.24」から「No.55」に変えた

2016年から使ってる日記を高橋書店 No.24から高橋書店 業務日誌 No.55に変更した。
2018年はこれ。
■理由は2点。
  • 慣れるとB6だと小さい
  • 左右だけじゃなく上下もあるほうが位置情報として見やすく思い出しやすい
最初はボールペンでちまちま書いていたが、段々と文章を書かずに、単語や絵図を書くようになり、かつ太く大きく書くので、判型を大きくしたかった。
理想はB5やA4の4分割日記だが、少なくとも印刷された商品として存在しない。
1日あたりの面積は小さくなっているのだが、これまで使ってたのは以下のような形だったので、恐らくは問題ないだろう。


【Diablo3】エンチャントレス まとめ






■声優 - 武田華


2017年9月10日日曜日

桜新町 ねぶた祭 - 2017

2017 桜新町 ねぶた祭 - 桜新町商店街

初見だった前回は2014年だった。
30周年というわりには、今年は2014年よりも規模が小さかった(ねぶたの数が少なかった)ように思う。
■写真


■他者撮影の動画


2017年9月7日木曜日

【Hans Zimmer】2017年のライヴBD(CD)予約開始


※注意
  1. 1日の全曲ではなく、あくまで数作品の抜粋。
  2. CD(LP)は日本のamazonで購入できるが、BDは今のところ商品登録なし。個人輸入で購入するしか無いかも。
※追記
amazon.comで日本住所で予約できた。


2017年9月1日金曜日

ミッフィー事件現場

【双亡亭壊すべし】5巻の感想 - 少年漫画において少年の主観じゃなく少年を見て少年に残そうとする大人の意思

  • 凧葉はイエス=キリスト
  • 英雄の主観ではなく、周囲による英雄の描写
  • 爺婆も頑張って生きてるんだよ
  • 良い奴にも(読者にとって)嫌な所がある
  • 意味不明だが、とにかくすげえ事が起きてると思わせる画面(Christopher Nolan)
  • 美少女の幼稚と母性の両立。富野由悠季/宮崎駿
  • 荒木飛呂彦に通じる矛盾を気にしない展開
  • 設定と展開に謎があり推理や想像を迎合しながら、登場人物(人)を疑わせない
  • からくりサーカスで「裏切り枠」を失敗、荒木飛呂彦もフーゴで失敗した。核心を描こうとすると「裏切り」は不要と鳴るのかも知れない。
  • 子供を見る大人の視点
  • 場所、環境、土地に見出す意味
  • 70年代80年代のSFホラー系譜。残そうとする意思