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2021年1月3日日曜日

双亡亭壊すべし 19巻 - もはや藤田和日郎をどう評価していいのかわからない

ここに至り、自分は藤田和日郎をどう評価して良いのかわからなくなった。

記号というには余りに重く、先が読めないというには段取り丸見え、手抜きというには密度が濃い絵、名作というには粗がある。

作品の入り口(年齢層)を広くした上で萌え消費や価値観の甘えを許さないがサービスは怠らないという、なんだこれ。

2021年1月1日金曜日

「紛争でしたら八田まで」攻殻機動隊やMASTERキートンの後継者

常に、漠然と、知識と発想と描写と情熱を持ち合わせた作品を探していて、世界(WEB)をうろちょろしてたら見かけたのが本作。美少女を撒き餌に地政学を扱った蘊蓄漫画。

これを書いてる時点では2巻までを読んだだけだが、面白い。

2020年12月29日火曜日

うめざわしゅん パンティストッキングのような空の下 こじらせを客観視するこじらせ

荒木飛呂彦や岩明均やクリストファーノーランのような、主流派と折り合いをつけつつ明らかに一般的でない思想を常識として扱える作家を探してる流れで、うめざわしゅんを知った。

ひとまず1冊だけ性格を知るために読んだのがパンティストッキングのような空の下

2020年6月7日日曜日

荒木飛呂彦 60歳の誕生日にジョジョリオンを通して見える彼の偉大さと不幸

https://www.oricon.co.jp/news/2163920/full/
荒木飛呂彦が60歳になった。
それを祝う声がSNSでうんぬんと記事なっていて、疑問と怒りが湧いた。
彼が老いた体に鞭打って最新最高に挑んでるジョジョリオンを、誕生日に言及したどれだけの人間が読んでるのだろうか?
旧来のジョジョと違う事をやったら難解と言われ、構成上の必要悪で旧来のジョジョと同じ事をやったら、やっと面白くなってきたと言われる彼の不幸。

これまで荒木飛呂彦はジョジョ全てを通じて、立場や能力を問わずに観察して考える大切さ、超能力があってもどうにもならない未知に自ら触れる勇気と覚悟の重要さ、それを変わらず主張してきたし、それはジョジョリオンにも通じる。

しかし、旧来のジョジョと荒木飛呂彦を天才だの大好きだの喚く読者に、ジョジョリオンという未知を観察して触れる者があまりに少ない。
彼の黄金の精神は読者に届いていない。

スタンド戦、突飛な台詞、ラスボスが誰かなど、ジョジョにおいては主題では無い。
生まれた環境の理不尽と向き合い切り開く人生。
超能力は箸や鉛筆と同じくらい人類にとって当然の事で何も特別ではなく、逆に箸や鉛筆を使うというのは超能力に等しい人類の実現性。
個人の感情や人格より、あるいは人類よりも重要なことがあると自覚しながら個性と人生を見いだし発揮する行動。

ジョジョリオンは、これまでの若く未熟だったジョジョの軽薄さを否定しながら、1部から続くジョジョの核心を継いでる、現時点での荒木飛呂彦の最高傑作である。
しかし、旧来の肯定派読者やアニメ視聴者に全く届いていない彼の作家としての不幸。
もしも荒木飛呂彦の誕生日をめでたいと思うのならば、おめでとうと言ってる暇などなく、ジョジョリオンを買って読み、その素晴らしさを自身の人生に反映させる事こそが、何よりも彼への祝辞ではなかろうか。

2020年4月28日火曜日

ジョジョリオン #23 - 旧来のジョジョっぽくてジョジョリオン最高傑作派としては物足りない


  • わかりやすい覚醒とわかりやすい戦闘。
    • 旧来のジョジョっぽくてジョジョリオン最高傑作派としては物足りない。
    • ただし、敵味方の人間関係を断定できず、対立理由は少年漫画の単純な善悪2原論ではないという点ではジョジョリオンを維持している。
  • 展開が激しく、結果はどうあれ覚悟と挑戦を描くのが荒木飛呂彦なので、少し前の展開や設定を捨てるのはいつもの事だが、憲助の死(っぽい)前振りを忘れてないか心配。
  • これまでカーズ,アンジェロ岩,ローリングストーンズなど、ジョジョで石(岩)になるのは敵か否定的な要素だった。
    • 本作ではジョジョが石になるのを選んだ。
  • SBRでは、多次元の同一人物が理不尽に協力しあっていた。
    • それを踏まえて、自分は以下に予想していた。
    • 本作は多次元のジョジョ同士の対立、自己犠牲を選んだジョナサンに対して、同じ手段で全世界の理不尽な救済を選んだ院長(ジョジョの誰か)だと。
    • また、服装がデッドマンズQの吉良吉影っぽかったので、吉良同士の戦い。
    • この結果は、本作ではまだ明かされていない。
  • 男が描く女は聖母問題
    • 本作はヒロインじゃなく、既に母である女に聖母を当てはめてる点では、まだましか。
    • というよりも、これまで聖母を守る作品だったジョジョが、聖母も黙って守られてるほどおとなしくない、というのがジョジョリオン。
    • 聖母と決するのは美顔や慇懃な言動ではなく、言動が汚くても家族のために動く確信があれば聖母なんだよ、という主張。
  • 血統と家族
    • これまでジョジョは血筋や仲間や家族を題材にしてきた。
    • しかし、過去話で設定が明かされても、基本的にはジョジョ家族(仲間)vs大ボス個人だった。
    • 本作では、院長の存在が不明なままだが、家族vs家族という、これまでジョジョがやってるようでやってなかった問題。
    • 今のところだが、絶対悪がラスボスではない。
    • 個人的にはラスボス不在で何を見せてくれるのかを期待してるが、漫画の体裁上それは無いだろうか?
  • ホリーの病状問題
    • ロカカカの実験結果がホリーの状態なら、新ロカカカを入手しても、岩化が進むだけでは?
    • 戦う理由が明確になるほど、戦う目的の前提が崩れてるような。
  • これまでジョジョ連中やスタンドは特権だった。
    • 本作ではその格差を減らそうとしている。
    • 凡人が歩くのと同様にスタンドも人類の可能な行動の1つに過ぎない。
    • そこが旧来ジョジョファンには不評なのだが、自分は肯定派
    • その上で、これまで礼賛されてきたジョジョ連中が、礼賛されてきた動機と行動によって「被差別側に進んでなる」という話なのだろうか?
    • つまり、4部では放置されていた億泰の父のその後問題の結論を、ジョジョ自身で体現させてしまおうという荒木飛呂彦の試みにも見える。
    • 荒木飛呂彦が素晴らしいのはドブネズミを美しいとは言わない。汚く望まれないという自覚の中で、多様性の1つとしてどう許容するか、またその立場だったらどう生きるか、主観と客観を並立させている。そこに天の邪鬼の自己陶酔が無い。
  • ジョジョの世代交代問題。
    • 旧世代の決断が、当時は正しくとも現代では違うという問題を、ジョジョはこれまで世代交代の作品なのにやってこなかった。
    • それは、ガンダムやアメコミと違い、1人の作家の価値観に基づいているから、しかたない。しかし、荒木飛呂彦が晩年に至り、ついに自己反省と挑戦で行き着いたのがジョジョリオンとも言える。
本作は非常に頭を使う。
元ネタとか設定の解明ではなく、荒木飛呂彦が商売を気にせず思想的に描けるような環境下で、何を選んで、現時点でどう描くのか、という点において。
もともと凄く古典的で直球なのに、好かれてる要素を容赦なく切り捨てられる珍妙な作家だったが、旧来ジョジョと違い、そもそも前提が不明な点では意図が読めずにドキドキしながら読める。
しかも、そのドキドキが「キャラが格好いい」とか「戦闘が激しい」とか「台詞が笑える」などの表面じゃなく、もはや晩年と言える年齢でありながら若年の男女にも好かれつつ、それでいて自身の過去作の甘さを自己否定しながら新しい何かを描こうとしている挑戦。
ジョジョという商品としては売り上げ的に負けるかもしれないが、ジョジョという作品において、本作は間違いなく現状の最高傑作
気になるのは、加齢によりSBRの最終盤ほどの絵を超えられるのか。
それだけ。

伊藤悠「オオカミライズ」 #2 - 素晴らしいSF設定と冷徹で即断の行動力。ただし人間関係は相変わらず少女漫画BL。

好評+

  • 撒き餌じゃなく持続してる、ロシアと中国に分断された近未来の日本という設定
  • 命や状況に対する冷徹で即決な登場人物
    • ただし、その反比例で、いざ会話が始まると誰も彼も「男は」女々しくすぐ泣く。
    • 無頓着な男に周囲が見いだす能動BLじゃなく、明らかに趣味や商品としての自覚的な受動BL。
  • 過去作品にも共通するが、場所や状況を登場人物並に大事にしてる。
    • ただし、肯定と矛盾するが、背景の描写が甘い。
    • 写真をフィルタ加工しただけで登場人物と画質が全く合わず、出来の悪いアイコラを見てる気分。
    • また、2頁まるまる背景が真っ白というのもあり、文字通り白けてしまう。
  • 女の自立
    • これは女の作家だからこそ。
    • 女には姫と母以外の人生もある。
    • 天を仰ぎ短剣で喉を…というのがヒロインの自害テンプレだが、長刀で頸動脈をズバっとは勢いありすぎて笑った。
  • シュトヘルにも共通するが戦闘が大味で繊細
    • 移動はドラゴンボール並に大味なのに、急所を銃弾で攻めるのを陽動に、足を関節技で攻めるという、人体構造を前提とした戦術。
    • シュトヘルでも、武器同士の戦闘なのにキス並の接近が容易な癖して、振り下ろした武器を躱し様に腕の関節を攻めるという描写が見られた。
    • 本作#1では、敵の膝を踏み台にして逆関節と移動を両立した膝蹴りを見せてる。
  • ニホンオオカミも比喩に含むだろうとは誰もが考えるが、実際にSF設定の1部にニホンオオカミが採用されてた。
    • #1の設定は、北朝鮮のミサイルが契機だったが、隕石による突然変異であると明かされた。
    • 稀少ゆえに集団として弱く、稀少ゆえに混沌の中で突出する可能性。
    • 日本が武力独立できない代償に、非戦闘的な価値観(漫画など)で世界と対峙する強さと弱さ。
  • ビースターズにも言えるが、こういった男の暴力の肯定は、常に強姦の代償を含んでいるのが現実であり、その点で主題には全く同意するが、作家の覚悟に反して絵空事にしか見えない。
    • ただし、彼女達の怒りには大いに賛同する。
    • 本作と合わせてジョジョリオン #23を購入したが、その中の小冊子広告に君のことが大大大大大好きな100人の彼女という吐き気がする題名の萌え売女が1面だった。
    • こういった類が、ある商品を買った時に出版社の代表という顔をしてるのを目の当たりにすると、男の中で無刀陣を噛ましたくなるのもわかる。
    • もっとも、これらが同じ出版社で併存してるというのが八百万神の素晴らしさでもある。
    • 自分は割と萌えには否定的、というよりも分野の少数派(Occasionally:4割程度)なら文句はないが、最近の攻殻機動隊の童顔問題など、分野の象徴にされるとオラオラしたくなる女や古典主義には同意する。

総評

伊藤悠の良さも悪さも、相変わらず両方とも出ている。
個人的に合わない細かい点も、彼女の覚悟と情熱の核を目の当たりにすれば、やはり読み続けてしまう。
シュトヘルの終盤が少女漫画すぎたり、そもそも現代の2人恋愛いらんかったとかと同じく。
ただし、絵に関しては、年齢か予定かコロナか原因は不明だが、随分と手抜き(間引き)が目立つ。
萌えが人にしか焦点が合っていない商品なのに対して、こういった[作品/作家]は目指すものが違う筈だ。
その割には、萌えと同じ問題を抱えて、それが目立つのが気になる。
原因の設定を隕石にする事で、全部を説明せずに終わらせる事も出来るし、それで良いと思う。
ただし、最近ありがちな、感傷のためのSF設定はやめてほしい。
テッドチャンやノーランのように、人類の存在とは無関係にあり続ける環境や状況、その断片に過ぎないと自覚しながら中心として描かれる感傷。
シュトヘルはそこには行かず少女漫画になってしまったが、荒木飛呂彦や岩明均や萩尾望都の場所に行ける作家だと思うので、今後の展開を楽しみにしている。

2020年4月3日金曜日

【ロッタレイン】未熟も早熟も許さない社会と狂人が大人と少女の恋愛を生み出す

松本剛による漫画ロッタレイン
30歳の男と13歳の女の恋愛話
読む前は恋風ロリータのような、ある倒錯の肯定と破綻を描いた作品だと思っていた。
しかし、それは間違いだった。
ヤサシイワタシ家族のそれからに近かった。

恋愛が問題なのではなく、恋愛により発露する問題。
障害ある燃える恋ではなく、恋愛する前に深刻な問題/障害により追いつめられた男女は恋愛するしかない、という逆説。

2020年3月18日水曜日

田辺剛「クトゥルフの呼び声」がいまいちだった理由とクトゥルフの前提と魅力を考える。


これまで田辺剛が漫画化したクトゥルフを全部読んだが、1番つまらなかった。
しかし、それは相対評価。
田辺剛は相変わらず良い仕事をしている。
では、なぜつまらないと思ったのか。
  • クトゥルフ神話とは
    • 現実に存在する未知の世界/自然現象
    • それに対する人類の限界と、人間の勘違い/思い込み
クトゥルフの面白さは、以上の2点と考えている。
クトゥルフ自体が代替可能でありながら、クトゥルフを利用して「現実と幻想/既知と未知」を両立して代弁してるから。
つまり、固有名詞は嘘でも、これまで人類が経験を下地に、起こるだろう/起こってほしい/ほしくない事を描いてるという点で、全く嘘が無いという誠実さが、クトゥルフではないか。
  • 本作を読んで気になった点。
    • クトゥルフの知能が人類を超越してるなら、クトゥルフ時代の自身に対する災害を克服していただろう。
    • また、クトゥルフが人類と「会話不能」な「動物」ならば、「人間の夢/催眠術」を利用して、ちまちまと1人や2人程度の生け贄を求める手段を持たないだろう。
    • かつ、そんな超巨大な生物ならば生け贄の量が少なすぎる。
そういう意味で、クトゥルフという登場人物を持ち上げるために言葉を中心に過剰な表現が乱立するだけで、言葉が過剰故に作品内の(絵柄ではなく)現象が穴だらけで、自分には乗れなかった。
だから、これまでの田辺剛の漫画化の中で、今回だけ唯いつ乗れなかった。

原作の作成(発表)順を知らなかったが、漫画の発売順と違い、本作は初期作らしいので、だから未熟だったのだと読後に理解した。
人気作の魍魎の匣から始めて、塗仏の宴のために姑獲鳥をやったみたいなものか。

繰り返すが、田辺剛は相変わらず良い仕事をしている。
もはやクトゥルフから離れて田辺剛の新作を読みたいほどに。

去年、個人的にBotWに並び、能力の程度を問わずに気がすむまで「(再)挑戦が容易で解決が困難」という自分が求めてるビデオゲームを満たしてくれたReturn of the Obra Dinn
内容はクトゥルフではないが、過去の事実に対する虚実の判断をプレイヤが決めるという点で、実にクトゥルフだと思った。
そういう意味で、クトゥルフとは「怪物を見せびらかす」のではなく、火が熱い/夜が怖いなどと同程度に知性的な超巨大生物(超常現象)が存在する価値観を指す名詞だと、自分はそう考えている。

だからこそアニメや少年ジャンプから抜けられない消費者から不評のジョジョリオンこそがジョジョ最高傑作で超楽しい。
かつてのわかりやすい人格や超能力の先に、箸や鉛筆を使うように日常としてスタンドがあり、歩いたり握ったりするのと同等にスタンドを駆使して、戦闘を目的としない目標に前進する。
かつて奇妙な冒険と称しながら「ひたすら過剰な人格の超能力バトル」に甘んじてきたジョジョ(荒木飛呂彦)が、ついに「内容を問わず困難を突破する」原理奇妙な冒険に至ったのだ。
つまり、人類/人生そのもの。


クトゥルフ関係で、かつ無関係にも日常の超現象を調査するクトゥルフ神話×伊藤潤二作品ライクなホラー『恐怖の世界』正式発表、PS4/Nintendo Switch/Steamで2019年発売。日本語に対応が面白そうで、これも楽しみ。


2019年10月26日土曜日

1212年の少年十字軍を描いた「インノサン少年十字軍」古屋兎丸

ハーメルン伝説(1284年)が、当時の祭の興奮から起きた事故であり、そもそも祭や笛吹きや生活が中世においてどういった事だったのかを書いてるハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界/阿部謹也を読んでいたら、ハーメルン伝説の根拠の1つに1212年少年十字軍が紹介されていた。
そこで、副読本としてインノサン少年十字軍を見つけて読んだ。


2019年10月24日木曜日

スペインのオタクが選ぶ日本漫画に『イサック』が「さくら」や「ドラゴンボール」に並ぶ

【スペイン】『ジャパニーズMANGA』ショップで人気漫画ベスト5を聞いてみた結果 → 1位はドラゴンボール…じゃねぇ! スペイン人半端ねぇ! ってなった
当然だが、他国の消費者は、別の国の様式的なものを求める。
その点で、さくら/ドラゴンボール/ワンピース/鬼滅の刃…は新旧不問で日本と同じ評価だが、日本ではありえないイサックのランクインには笑った。

記事では古代ローマで日本人の傭兵が活躍するという物語らしいと書いてあるが、これは間違い。
本作は、作者が中世ヨーロッパの資料を見てたら日本人の描写が散見されたので興味をもって描いた漫画で、ある日本人が戦国時代にドイツにいて火縄銃を駆使する活劇。
題材のわりにはノリが少年漫画なのが残念なところだが、絵柄も題材も素晴らしく、男が泥臭く女がちゃんと美少女。
日本とドイツ題材でもスペインの評価が全然ありなのが面白い。

2019年10月18日金曜日

今日、買った本


STAP細胞はなぜ潰されたのか 小保方晴子『あの日』の真実
当時、自分は小保方晴子を黒だと判断していた。
理由は2つあり、1)研究ノートの雑さ2)記者会見の自覚的に男に媚びた態度
その後、2016年だったかにSTAP関係が展開した。
分野の発展と、彼女の正当性は別であり、実際のところ、彼女の不備はなんであったのか。
また、STAP自体の現状を知るために、本書を買った。
まだ数頁の予読だが、結論/経緯/原因と整理されて実に読みやすい。
しかし、独立して読めるようになっているが、肯定にしろ否定にしろあの日も読まないと理解できそうにない。

インノサン少年十字軍
古屋兎丸の漫画。
ハーメルンの伝説の原因と、関連した当時の世相を書いたハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界の中に、1212年の少年十字軍がモデル説があり、自分はこの件に無知だったので、関連書籍を探したら、本作に行き着いた。

ニューガンダムの音楽などで有名な三枝成彰がベートーベンからストラヴィンスキーまで約150年間の作家を紹介/解説してる本。
図書館で立ち読んだら面白かったので。
三枝成彰の音楽は知ってるが著書は未読だったのも理由。

物語 カタルーニャの歴史 知られざる地中海帝国の興亡(中公新書)
今なお続くカタロニア独立問題
その問題が起きてる事実は既知でも、経済的な理由以外の原因に無知なので、良い機会と思い購入。

2019年10月4日金曜日

ウォッチメン - アメリカ発売から10年遅れでついにアルティメットカットが日本で発売

1986年の原作。
2009年に映画化されアメリカでは同年に完全版としてBD/DVDが発売されたアルティメットカット。
遅れること10年。
ついに日本で発売される事に。


2019年9月27日金曜日

双亡亭壊すべし 14巻 - 終助詞「ぞ」と女の豹変

紅の裸が多数。
単行本だと小さくて不足。
帰黒の能力と態度が完全にかがり。


物語ではなく需要のために描かれてる帰黒だが、読者人気のための描写だけじゃなく善人の豹変を描いてるのが誠実。
また、ブチ切れると平安口調になる。
平安時代における終助詞「ぞ」の機能

軍人ではない。自衛隊だ。
主題ではないし、本作は政治の是非には触れない。
しかし、こういう点に言及してる意図は明らか。
それこそ序盤から首相を肯定的に描いたり、盲信せず気軽に批判せず問題点と理想像を提示する。

2019年9月26日木曜日

双亡亭壊すべし 13巻 - 「うしおととら」と同じようで異なる「体内の異物」と4巻からの伏線

藤田和日郎の著作双亡亭壊すべし
老いた作家の無理した少年誌の乖離に違和感があって途中で読まなくなった。
しかし、最新14巻の表紙が、ここにきて色気テコいれの居直りがおかしくて、続きを購入して読んだ。
ここでは13巻の内容のみ書く。


バットマン80周年で来日したジム・リーが好きな作品にアーカムアサイラムを挙げる

バットマンの魅力はあきらめず悪と戦い続けること、そしてかっこいいことだ――DCエンターテインメント共同発行人ジム・リー氏インタビュー
内容は既存のインタビュウと変わらないが、漫画でもアニメでも映画でもなくゲームのアーカムアサイラムをあげてる点が現代。