2018年11月12日月曜日

菅野よう子の過剰なsus4やaugは芥川也寸志の助言だった

星と翼のパラドクスを聞いて、菅野よう子の過剰なsus4やaugについて考えた時、そう言えば、芥川也寸志との思い出にsus4について話していたのを思い出した。
実際には、ヤマハから発売された編曲の本で、以下のように書いてあった。


4歳の時発表会で、自作の「あさ」という曲を弾いたが、その時芥川也寸志さんが来ており、「CからFのコードに移る時、間に+5を入れてごらん」と言われて、音の世界が広がったことに衝撃を受けたことを、今でもハッキリ覚えている。
sus4ではなくaugだったが、いずれもTry Tone(導音)の話なので、意味は同じである。
彼女の過剰なsus4やaugや9thの多用は、常に動いて次の展開を容易に誘導するための意図だが、その由来は思っていたよりも古く、彼女が仕事をする前、まだ子供で純粋に音楽を娯楽としていた時代に、芥川也寸志の助言が、ただの客寄せ美談に終わらない結果をもたらしたようだ。