ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサートに行ってきた。
Danny Elfman live at the Royal Albert Hall 07-10-13 (audio only)
作曲と歌 | Danny Elfman |
映画と画像 | Tim Burton |
指揮 | John Mauceri |
Violin | Sandy Cameron |
管弦楽 | 東京フィルハーモニー交響楽団 |
合唱 | 洗足フレッシュマン・シンガーズ |
ボーイソプラノ | 中島一洸/菅原京也(9日と10日でそれぞれ?) |
場所は
東京国際フォーラム ホールA。
9日と10日の2日間で、10日のほうに行った。
帰宅して記事を書くために色色た検索して知ったが、もともと世界巡回なのね。そら日本だけやらんかw
集客は見たところ
男女比4:6という感じ。
幾らかコスプレや子連れもいた。
ティム・バートンが題されているが、バートンの出演はない。映画と設定画が3画面で流れていた。
バットモービルの設定画がライドロンみたいで笑った。
編成の正確な数字はわからないが数えた楽器からだいたい類推できる。
以下が数えた楽器。
チェロ8、コンバス6、ホルン6(予備+1の7)とチューバ1。
木管は4種類それぞれ2本ずつ。
ピアノとシンセとギターが1人ずつ。
ティンパニ5個とバスドラ2個。各1人ずつ。
その他の打楽器が3人。
合唱50人程度。
……総勢100人前後の編成。
申し分ない。
自分の席は2階、R8扉、右区画の最左(中央寄り)。
坂本真綾 LIVE TOURE 2011 You can’t catch meと似た状況だったが、あの時みたいにぐちゃぐちゃした音じゃなく、ちゃんと聞こえた。
むしろ、編成の視覚効果に対してスピーカ補正は物足りなかった。
70m程度の距離と向かって右寄りだったので1stが気持ち弱く感じた。
- 前半
- チャーリーとチョコレート工場
- ピーウィーの大冒険
- ビートルシューズ
- スリーピー・ホロウ
- マーズ・アタック
- ビッグ・フィッシュ
- バットマン(リターンズ)
- 後半
- PLANET OF THE APES 猿の惑星
- コープス・ブライド
- ダーク・シャドウ
- フランケンウィニー
- シザーハンズ *Sandy Cameron
- ナイトメアー・ビフォア・クリスマス *Danny Elfmanの歌
- アンコール1
- アリス・イン・ワンダーランド
- アンコール2
- ブギーの歌(ナイトメアー・ビフォア・クリスマス) *Danny Elfmanの歌。John Mauceriがサンタ帽をかぶりサンディ役で間の手。
本番前や休憩中の音確認はホルンが凄く積極的で、開き時間にホルンの音が途絶えることがなかった。
チャーリーとチョコレート工場が1曲目なのが正しかったかわからない。
というのもテルミン的シンセから始まるので、この管弦楽編成においていきなり電子楽器からかよ、みたいながっかり感があったw
ホルン6とトロンボーン6と多いので2つに注目していたが、トロンボーンが照明を反射して虹色に輝いていたのが超格好よかった。
タナソニの坂本真綾の
七色の千羽鶴を思い出して笑ってた。
ビッグフィッシュは見てなく、干してるシーツの間を歩くCM映像だけが頭に残っていたが、アイリッシュな感じで始まって良かった。
1st首席がフィドル的な単独演奏をしていたが、あくまで譜面通りで分野としての曲調には至らず、がっかり。
特に、あとに出てくる
Sandy Cameronの第1音からして出音が違って「やべえ!ひゃっはー!」だったので。
個人的に最高だったのがバットマン。
そもそも、来日が動機の1つではあるけど、大きな編成で生演奏でこれが聞けると知って行った。
映画の録音が古いので、今の演奏や録音にくらべると迫力に欠けるサントラだが、今回、生で聞けて良かった。
ティンパニとバスドラがどっしり出てたし、ホルン6、トロンボーン6で低音のブワっ感も最高。
もともと、ホルンで1stを煽ったり自身が出たりとする曲で、かつ低音の打楽器と管楽器がしっかりしてたので、CDなんかよりもバスバス感があって圧倒的だった。
テーマ曲だけじゃなく、ジョーカーが踊るワルツもやった。
Sandy Cameron
ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサート サンディ・キャメロンの圧倒的パフォーマンス!
Edward Scissorhands Danny Elfman's Music From The Films of Tim Burton 10-30-13 Nokia
Danny Elfman's Music of Tim Burton - Edward Scissorhands - Sandy Cameron - 21st Orchestraを見ると海外ではコンバスがPizzじゃなくてBowingだったのね。
今回はコンバス1人がPizz、ウッドベースとして演奏してた。
衣装はパンクっぽい。
Danny Elfman's Music of Tim Burton - Edward Scissorhands - Sandy Cameron - 21st Orchestraと同じ。ピッチリパンツの尻がやばかった。
足をとじて下半身を右向き上半身を左向きにくねくねしてたの可愛かった。
Danny Elfman。
黒地に白縦縞のジャケットとズボン。赤紫のYシャツに、ネクタイの色は憶えていない(灰色だった?)。靴はイタリアっぽいけどわかんね。
MCは無く、マイクを通した歌以外の言葉は「Thenk You」だけだった。タナソニよりそっけないw
しかし、歌っている最中や待機中や挨拶でくねくねきびきび動きまくって、舞台を歩いて挨拶する際に両拳を握り腕をL字に突き上げていたのが印象的。
モニタースピーカに右足をのせてロック歌手みたいな挙動も見せてた。
自分は
Oingo Boingo時代のDanny Elfmanを知らないが、こんな感じだったのだろうか?と思いながら見てた。
曲の途中で、マイクスタンドをバミられた箇所から半歩後ろにずらして、そこを基点にマイクを手持ちで歌って前後左右に動いて、後ろのヴァイオリン譜面立てとかにぶつからないかとひやひやしたw
2013年9月17日(18日) プラチナ・ジャズ・オーケストラで
Niklas Gabrielssonが客席の机に乗って歩いて無茶苦茶だったのを思い出した。
早口で台詞的に歌う箇所は声が出ずに、伴奏にうもれたり言葉自体が出きらずになってたのが残念。もう歳だしね。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマスは小学6年生の時に人生初デートで見に行った思い出深い映画で、2,3年に1回は何かの形で見る機会があるが、ライブ後に映画を見返さずにこれを書くが、ユリイカ!って台詞、映画にあったっけ?
Danny Elfmanが歌い終わりの決めどころでユリイカと叫んでいて、気になった。
歌以外にも、ジャックがソリで空を走る場面の音楽など、ちゃんと劇中曲も演奏されてやばかった。
最後のブギーの歌。ずっと彼を双眼鏡(
Nikon トラベライトEX 8x25 ポロプリズム式 8倍25口径 TEX8X25)で見てたから、周囲の映像やら演奏する挙動とか無視して気づかなかったが、指揮者のJohn Mauceriがいつの間にかサンタクロースの帽子をかぶっていて、ブギーとサンディクローズの絡む場面を、指揮棒を振りながら左手でマイク握ってJohn Mauceriが歌い喋ったのに笑いが止まらなかった。
タナソニで菅野よう子がMoon歌うのに篠崎正嗣がしれっと指揮棒を振ってたの思い出した。
ブギーの歌はテンポも言葉も余裕があるので全編しっかりと声が出ていて良かった。
声質はブギーじゃなくて本人、またはジャックそのままだったけどw
そのぶん、声色の表情幅はライブらしくサントラよりもはしゃいだ感じが出ていた。
Danny Elfman's set @ Nokia Theatre L.A. Live, 10/31/2013
自分の前日だけど澤野弘之も行ってたのね。
会場の集客率や雰囲気を見るに成功と言えるから、
Hans Zimmer LONDON 10/10/14みたいにHans Zimmerを来日させようぜ。
1stがC5以上くらいの高音になるとピッチが不安定になってたり、合唱やボーイソプラノも歌いだしや歌い終わりやつなぎのピッチが怪しかったり、指揮通りに減衰しながらもかっちり音を止められなかったり、残念なところはあったけど、聞きたかった曲においしいホルン6とトロンボーン6の編成で低音打楽器もがっちりどっしりしていてDanny Elfmanの生歌、無駄に動きまくる茶目っ気や、最後に挨拶後にさったあとも拍手が終わらずに合計3回も挨拶に戻ってきたのを見られて満足。
譜面をめくる音とかもマイクがしっかり拾っていて、生っぽさが笑えた。
恐らく、自分の人生において生のDanny Elfmanを見るのは最初で最後のように思う。