2021年8月10日火曜日

本という化石に劣るGAFA

最近読んだ(読んでる)本に以下がある。

1956年にコンテナ一般化が始まり、世界の流通が激変したコンテナ物語

昭和56年におこなわれた、音楽的な特権を持った2人の知識や思想が語られた小澤征爾と武満徹の対談

幻肢の治療から人類の生理的な謎や限界を問う脳のなかの幽霊

いずれも、10年以上昔に出版されたもので、今更読んだ身として、これまでの10年を踏まえて、これからの10年には有効だろう知識や思想があった。

さて、そこでふと思う。インターネットの流通や娯楽を支配しているGAFAから、それだけ価値のある商品、情報を得た事がここ数年であっただろうか?

例えば、世界各地のニュース的な映像など、確かに代替不能の情報もあるが、1年を振り返り、あるいは10年を振り返った時に、GAFAのサービスで自分の人生を決定的に好転させた事があっただろうか?と考えるに、皆無ではないが、1年に数冊はあるだろう有益な本に比べて、明らかに不足している。

へたをしたら、何十年、何百年と昔の情報のほうが、GAFAに勝ってる事などざらにある。電子書籍は利用していないし、利用しなくても成り立ってる時点で、自分の場合は全く恩恵が無い。

本が素晴らしいというよりも、世界最大の大金で世界制覇を目論む、あるいは一部は既に果たしてる大企業の仕事が、実はそれほど利用者の人生に有益ではない、どころか化石のような媒体に劣る、ここ数年で実感する。