自分は[追加日=購入日]なので、当年の記録として有効。
当然ながら、数曲は既知だったが、アルバムなり体系的に聞いた事はなかったので、良い機会なので。
それと、もう1つ。
何の動画か忘れたが、陽気な曲調に反して歌詞が狂ってるという説明を聞いて、その確認のために。
ついでにLet It Beも購入。
その確認のために。
映画自体も、1を言うほど評価もしてないし思い入れも無いので、今更。
結果的に降板したとは言え、ヨハン・ヨハンソンの死は突然だったし早すぎた。
そう言えばライトスタッフ
言うほど酷くは見えず、彼らの過剰な行動は、一種のギャグに見えて、むしろ笑ってしまった。
別に、音楽やJazzを馬鹿にしてないし、ただ乖離してるだけだ。
それに、採用されてる音楽はどれも格好いいし、Jazzを維持しながら、映画用の音楽は実に黒子に徹している。
挿入曲との温度差も、映画を見てる間は感じないし、映画の展開に抵抗があっても、音楽に不満を抱く客はいなかったのでは?
音楽の仕上がりには、主に2要素あって、1つは作曲編曲、演奏前の構想。
そして、2つ目は演奏や録音。
曲の好き嫌いと音楽の善し悪しは異なる。
例えば、ドラゴンクエスト11
すぎやまこういちの曲が売りなのはわかるし、ファンもそれを望んでる。
しかし、なぜ新作で大作なのに、生演奏せずにシンセで完結させたのか。
音質があまりに酷くて、曲の評価なんて全く出来ない。
この原因は、スクエニの予算なのか、すぎやまこういちの老いと無気力なのか、恐らく後者であろう。
……という話を内輪でしてたので、菅野よう子はパクリ問題や世代交代もあり主流の仕事が減りながらも、いざこういう大きい仕事をしたときに、まだまだやる気もあるし、しっかり出来るのだと、見直した。
星と翼のパラドクスも、もうBBAなのにこんなに若い曲を、そこらの作家よりも細かいネタを惜しまずぶっこんでるのが、素直に凄い。
ヨーロッパ映画が見たくて、フランソワ・オゾンだし主演のマリーヌ・ヴァクトはしっかり脱いでエロいし、そして、挿入歌で構成されながら3回程流れるテーマ曲の単純さと印象深さ。
早見沙織:「スモールフット」で美しい歌声披露 本編映像公開なんか見た時に、個人名義のタイアップ曲なんかよりも彼女をわかってるふさわしい曲だった。
これを書くにあたって適当に今の商品を見たが、ご注文はうさぎですか??キャラクターソロシリーズ04
そもそも、ごちうさを見た事がないが、キャラソンが伴奏を含めて妙にしっかりしてる謎。
彼女個人の商品は、おっさんと若者を行ったり来たりで、全方位というよりもブレまくりに見える。
伴奏リズムが速くても、彼女の歌はじっくりすべきだし、音符も細かくしない。
幾らかのタイアップで彼女主導の曲もあったが、ただの厨ニ曲で、伴奏だけでも聞けるほどには仕上がっていない。
若向けならそれもそれで良い。
亜咲花「Edelweiss」「セントールの悩み」エンディングテーマ)など、派手に色色とならしながら繊細さを維持してる。
細かい打ち込み曲でも、こういう事は出来る。
彼女は地力があるのだから、曲調と伴奏さえしっかりしてたら、半端なポップス編成じゃなくとも、The Parting Glass - Cara Dillonに並ぶ事すら可能なのに。
個人名義の伸び悩みは、明らかにワーナーのプロデューサのせいだろう。
星と翼のパラドクスを聞いて思ったのは、単純なメロと複雑な伴奏、素人のマネが容易で玄人の分析が必要な音楽。
彼女に必要だったのは菅野よう子だった。
彼女も、どちらかと言えばタイアップよりキャラソンのほうが指向が明確なぶん成功してる。
グチャグチャの割れ割れ。
マクロスFは藪原のおかげか、あんなにまともな音質だったのに。
打ち込みだって前述の亜咲花「Edelweiss」「セントールの悩み」エンディングテーマ)みたいに奇麗に仕上がるし、早見沙織のキャラソン【グラスリップ】キャラソン I'll be→I wanna beだってシンセR&Bだが、しっかりしてる。
ビクターは自社レーベルだって持ってるのに、音質の管理が全く出来てない。
本編の演出もあるし、曲も構成が考えられていて、ループ的でありながらループじゃない。
厳密には昔のファミコン音源とは和音や仕組みなどが異なるのだが、それでも、昔には出来なかった事を上乗せでやっている。
その典型例がこれ。
企業の大作感は無いが、意図が明確で、1つ1つの音を大事にしてる。
悪魔城ドラキュラの系統なのも明らかだが、まさかSS追加曲 マリア Guardianをまんま継いだ曲をやられて笑った。
システムは古典的ながら、音楽はゲーム音楽にありがちな主張前のめりではなく、背景音楽に徹してる実に大人な仕上がり。
初見プレイの時に、その画面と音楽を聞いた時は、しびれた。
ゲーム自体は、結局バトルガレッガやケツイ程を見いだせなかった。
当時はプレイしていなかった。
金や難易度を気にせずにプレイ出来る日が来ようとは。
打ち込み曲ながら、切なさを含んでいて、1面と最終面の対比もまた素晴らしい。
背景音楽に徹した地味だが埋める曲。
そして、ゲーム内の距離や時間により異なる演奏と、プレイヤの動きにあわせた登場人物による合奏演出。
そして、ラスボス曲。
魔獣ガノン曲を、かっこいい悪い、好き嫌いの感想しか言われず、あの曲の編曲や構成や意図などに触れた記事が無かったのでそれを書く程に素晴らしいラスボス曲。
子供は戦闘曲が好きだし、大人になると町や道中曲に行き、それらを踏まえた上で有無を言わせぬラスボス曲をやってのけた本作。
個人的にはFF4のゼロムス以来の興奮だった。
ユダヤ人の起源: 歴史はどのように創作されたのかを読んでる最中で、本書が地図や写真や画像がなく全く文化的な背景を体感できなかったので、保管するために購入。
ドナドナってイスラエルの歌だったのか。
終わりに
- 購入せずに終わったが倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道
を読んで知ったUmm Kulthūmも、いずれ欲しい。
- Youtubeの損得。販売されていないThe Parting Glassも、ちょくちょく見るが、前述Umm Kulthūmもだが、垂れ流す場合に、iTunesを起動しなくなってしまった。
- 現在、世界市場は[ゲーム>映画>音楽][$800億:400億:200億$][4:2:1]だが、音楽自体はゲームにも映画にも存在するので、音楽という媒体は衰退どころか全盛と言っていい。
- しかし、商品として音楽を買う人は1/6人に過ぎない。
- 恐らく、自分がピアノをやっていなければ、この半分も買っていなかったかも知れない。
- 2016年「社会生活基本調査」における「趣味娯楽=楽器演奏」の行動者率(政府統計)