自分の中央値は3/10点。
ニコニコ動画は明らかに敗北したインフラではあるが、流行に生きてる軽薄層が減って、個人的には快適である。
そもそも、自分の利用法は、ニコニコに限らずランキングを見ないし、要約や証明や解説の動画しか見ないので、カドカワが想定してる主流ではない。
The Long Tailの立場から、ニコニコの利用価値と、問題点を書く。
【ニコニコの利点】
- Youtubeは日本に限り、相変わらず定額での広告非表示に非対応。その点で、ニコニコ動画は30分程度のゲームや解説動画が止まらずに再生できる。
- 過疎の流れ、少なくとも印象が強くなった結果、再生数などを気にせずに見られる。
- 村社会による、タグや表題の統一性。(Youtubeは例えばゆっくりを使用しながら表題にも説明にもない)
- 主流でなくなった事で、ゴミが減って、管理、見やすくなった。
- 検索結果に任意のアカウントや文字列の動画を非表示
- タグではなく、任意の検索文字列の結果を保存,表示
- カテゴリ別と、全新規動画のUIを統一
- iOSでの動画情報の変更が不可能
- これはそのまま、検索結果に任意のフィルタを用意して、それをコマンドやクッキーじゃなきアカウントの根本設定に保存する。任意のアカウントの動画や、任意の文字列を含む動画を検索結果に非表示する。
- 例えば、自分は「解説」で動画を探して見る。動画によってタグに「解説」文字列が無い場合があり、タグは検索において穴がある。タグじゃなく文字列の場合は、動画の名前や説明文にもひっかかるので、ノイズも増えるが、穴よりは有効。
- 全動画の一覧に限り旧式のテーブルのまま。見づらい。UIは変えるなら全て変更して統一する。
- 右上の決定などがiOSのsafariだと表示されない。
押井守ではないが、赤字にならない程度に継続して、主流は海外大手(Youtube)に任せる、というのがニコニコの存在価値ではないかと思う。
実に日本らしい生き方であるとも。
今のYoutubeは、我々が捨てた筈の愚かしいバラエティTV番組を、媒体を変えて続けてるゴミが多すぎて不便である。
VOD各社を見ても、消費者は、TVという媒体を捨てただけで内容を捨てていない。
インターネットという手段は、もはや無意識レヴェルのインフラなので、衰退などありえないが、TV衰退と同様に、YoutubeやSNSの類にも相対的に利用価値が無くなってきている。
問題はゴミの量ではなく、ゴミを処理するフィルタである。
企業からすれば、ゴミを押し付けて利益を出してるので、基本的に消費者にはどうしようもないが、不要な情報を非表示する任意性があれば、Youtubeだろうがニコニコだろうが、消費者は量に屈せず継続して利用できる。
その量を正義とするなら、結局はゴミが増えて、人は新天地へ向かうだけ。
それを繰り返す。
- 任意の表示性に優れたタイムライン的な管理方法
- 投稿者と視聴者が容易に100円程度からやりとり出来る仕様
ニコニコに限らず、結局はこれなのだろう。