2016年7月16日土曜日

「特別展 古代ギリシャ」に行ってきた。

東京上野特別展 古代ギリシャに行ってきた。

特別展 古代ギリシャ

アレクサンドロス3世の前身となる何某から、漠然とBC500前後かな、と思っていたがとんでもない。BC7000(新石器時代)からだった。よりも遡る内容だとは考えていなかった。1200pmから1430pm頃まで見ていたが、全8部門にわかれて、1部門を見るのに10分、半分見ては5分くらい休まないと、ふらふらして頭がフットーしそうだった。7000年近い時間を2時間で素通り。

カマレス土器を見てレリエルと完全に一致で笑った。裏話を知らないが元ネタだろうか?

今の日本では蛸よりも烏賊が人気だが、蛸を題材にしたものが多く、やはり烏賊よりも異質の認識なのだろうか? 日本でも葛飾北斎蛸と海女がある。

BC500くらいから、1m以上の石像が多く残っていた印象。エロスって思ってたよりも小物だったのね。アフロディテの付属ばかりで笑った。

アッティカ赤像式アンフォラに2管笛を吹く絵があったが、ヒュパティア(Rachel Weisz)の最後を描いたアレクサンドリアで演奏される場面があったが、楽器自体が現存し音程とか明らかなのだろうか? Scale(音階)の1体系である教会旋法も名前は借用しても、整理されたのは500年から1000年近くも後であり、音色は近くとも同一の音程ではありえない。

1m程度ある串形オボロスを見て、通貨にしてはえらく不合理な気が。武器加工の出来損ないとか手間をおしんだり、武器もかねていた結果ではないか、金だけに。

周囲の特に女客は金への言動が多かったが、個人的には瑪瑙のほうが見る機会もなく装飾品としても良かった。

ヒストリエ(9)ではカイロネイアの戦いが始まったが、その直後に作られたと説明されるアレクサンドロス像。神々のたそがれで、やたらと鼻をすすったり、相手の鼻を強く握る場面があったが、これら現存する古代ギリシア像を含んだ結局はたいして残らない雑魚、とか何かしらの暗喩だったのだろうか?

エウメネスの母親が異常に強かったのはアマゾネスの一部を担った意味合いもあったのだろうか…というのを今これを書いていて気づいた。

白い女神(フレスコ画)を見て、MASTERキートン(5)白い女神を思い出したが、同根の物だろうか? 漫画では赤茶けた絵だったけど、手の平サイズの大理石像を見て、まさに白い女神だと思ったのだが。あれはBC1000頃の古墳が題材で、ギリシャとは約2500km(シリー諸島)離れているが。

つい1箇月前にローマ劇場/Théâtre antiqueに居た者としては、物足りないような、しかし脳内補完できて実感できた、複雑な印象であった。

展示品によっては側面しか見られず、展示品写真集を購入したが、結局は正面しか撮影されていない物も多く残念であった。