2016年1月17日日曜日

【香川愛生が語る】あの場にいた自分は数年後に今日のことを思い出し笑ってしまうだろうな

【イベント終了後に自身によって配られた、手書き宛名の封筒と写真】


2時間30分おおいに笑った。
自身で企画した小規模のせいか、あまり体裁を気にしない彼女の気さくさと、彼女以外の出演者も彼女とは異なる世代に向けた内容のしっかり売りになる話をしていて、えらくまっとうなイベントだった。
正直ちょっとした記念参加のつもりだったけど、彼女の個人的な側面が彼女の思い通り思わぬことも含めて発揮されててすげえ楽しかったので、ちょっと興奮している。

猛烈に集中している状態を振り返った時に「これは糸谷さんが言っていたのですが…」と彼女が糸谷の名前を出すだけで笑いが起きる現場
「いやいや笑うとこじゃないですから…」
こういう個人的なイベントであってもすんなり名前をだすのだから、ビジネスではないのかな…と。
なにが「(私)あの人の話はいつもはなで笑ってるんですけど…」だよくそがwww
早く結婚しろよ。

50人という小規模とは言え、最前列で香川愛生の一挙手一投足が見られて良かった。
特にカメラでは見られない、人の話を聞いてる時に相手を見てる香川愛生の表情がたまらんかった。
ほとんど立ちながら話していたが、前にある椅子の背もたれをちょくちょくいじってる右手のエロいこと。

現場での堀井雄二の話もしれっと聞けたし、香川愛生の自身企画で当人を見るためにわざわざ海外から渋谷に来た強者が2人いた。
その2人には実名で挨拶されて京都土産ありという対応。
最後、少し椅子の片付けとか手伝ったし、日本テレビの取材カメラマンがビールをこぼしてしまって、客がティッシュとかさしだして一緒に片付けたり、こういう内内感が全部良い方に展開した良い時間だった。

場所は、渋谷の人狼ハウスだったが、香川愛生じゃなく、人狼ハウスであるイベントだから遊びに来てた常連客も多かった。
軽いオフ会みたいなことになっていた。

坂本真綾のLucy抽選ライヴを思い出した。
音楽は音響の問題もあるし、集客だけ多くても軽薄で終わるものより、たいして体裁も気にせず個性を発揮してる様を見られるほうが客としては嬉しい。

初めて生の香川愛生を見たが、2-3m程度の距離で見た番長は思ってたよりも痩せてて、このイベントの準備以外にもフランス語の試験だかで忙しかったのか、イベント開始から顔が紅潮して目がうるんでいて、緊張とは別に披露を隠しきれていなくて、不安になった。
最近、体力作りのだめに筋トレ、スクワットを始めたらしい。
最後に、今年の目標みたいな事を話す時に、「昼食前に集中力が切れて悪手を打ちまくってるので、それを改善したい」というのを平林久和にばらされて「笑い事じゃないですから」と笑わせていた。
現在の無冠に関して「だって(タイトルとか)なんにもないですもん」と愚痴っぽくて、これが愛嬌になっているのだからずるい。

平林久和

きちんと今日の主役が誰かをわかっていて、知識もだが、自身が香川愛生より上の世代なので、香川愛生がおさえられない世代に向けたネタ提供と、すげえ仕事としてた。
香川愛生の好きな言葉は「執念」であり、物販には「執念」と書かれた色んな物があり「後ろのほうには凄い執念うずまく執念グッズが並んでいます」と冗談でわかせていた。

平野由由

小中高と同じ幼馴染らしい。
声の張り方がいかにもメディア慣れしていたが、案内はマイクを通してほしかったw
香川愛生の関係を語る時に「香川愛生とひっかきあいの喧嘩をしたことがる」というのをいつも言っているらしい。
安西崇齊藤陽介を紹介するのに「スクぐぇに」と噛み、香川愛生にささっと「はいそれでは…」とマイクを取られた時の引き際も、ただでは転ばない現場なれした挙動だった。
イベントの終わりに、これまで友人として関わってきた香川愛生の趣味や言動が、今日こうしてファンの前で披露して受け入れられているのを目の当たりにして嬉しい、と言ったことを涙ぐみながら語っていたので、釣られて泣いた。
アニスパ実質最終回の坂本真綾を思い出した。

安西崇

人狼でおなじみの。
彼はもう少しつんけんしてる人かと思っていたが、堀井雄二とのドラクエ論など面白かったし、ゲストとして香川愛生の印象を聞かれて、齊藤陽介が「意外とはっちゃけた人」に続いて「とんでもねえ奴だなあ」と声が裏返って評してたのに笑った。
ドラクエの偉大さを語るに、初期ウィザードリィの理不尽さを例に挙げていた。

齊藤陽介

ワンナイト人狼で見事だった。
きちんと場を盛り上げるために道化を演じられるし、状況説明も出来る。
堀井雄二の姿勢を「最初は手間でも、誰でも同じように出来る均質の作り」と評していた。
将棋人の知能を「3日前の会話をしれっとトレスする恐ろしい人たち」と評していた。

総評

最前列で距離が2-3mなので、ちょくちょく誰かしら出演者と目があうし、時には向き合ってうなずいたり、出演者達は記憶に残らないだろうが、客にはしっかりと出演者の挙動と言動がわかり、しっかりと残る、良いイベントだった。
今後も香川愛生のメディア露出は絶えないだろうが、何よりも、立場や体裁を気にせずに香川愛生1人が、1人を楽しめる状況、イベントなんざ数えるほども無い。
なにせ、開場の案内すら香川愛生が部屋から階段にでて自身で声をあげてやっていたくらいだ。
個人的には出演者の会話を聞きたいのでうるさいと思っていたBGMも、香川愛生がトゥルーラブストーリー逆転裁判の音楽が好きで、作曲の岩垂徳行がゲーム会社やレコード会社に曲の使用許可をかけあった、と香川愛生が話していた。
それなりに、それぞれの分野で知られている人間が、これだけ内内の個人サークルみたいな乗りで、客席がそのまま待機場所になってるようなイベントで面白おかしく成り立つ。
ある意味では、江戸的な見せ物的であったのかもしれない。
主客に明確な壁はあれど、主客どちらもが場を作り上げると言う点では。
こういう小規模のイベントには、そういう嬉しさがある。

ここ半年くらいで、ふっきれたエロい表情をするようになったと思っていたが、今回、具体的に自身の行動を話していて、将棋以外の仕事などを随分と楽しそうだったし、どうやら人生を見出したようで、なにより。

1年に1回は無理だろうが、これぐらいの規模で、2年に1回くらいは、香川愛生が仕事に限らず自分を語る、という機会があっても良いのではないか。
次回はもう少し金額があがっても良い。5000円までなら出すし、今度は3時間でどうだろうか。

記事頭の写真は、イベント終わりに帰る客に配っていた、
今回のイベント受付は、香川愛生本人がメールで受け付けて管理していて、自分のところには受付完了メールが届いたあとに、「名前を間違えて返信してしまいました」とお詫びメールが届いて、腹を抱えて笑った。
どうしてコピペしなかったw
その受け付けた名前を手書きで封筒に宛名書いて、中には香川愛生の写真に、それまた手書きの簡単な礼文。
客全員ぶんを用意出来なかったので、イベントの最中に書き出して平野由由1人に喋らせて間を埋めさせていた。
子供の頃に、動物の森の登場人物全員の名前を暗唱していく対決をした、という馬鹿話を披露していた。
写真の文は、東京にくる新幹線の中でも書いていたので、ぶれぶれのもあるがそれはそれとして味わってください、と冗談を含んで詫びていた。
自分への手書き宛名は、ちゃんと正しい名前が書かれていて、それはそれで笑ってしまった。

今後、彼女がどうなるかはわからないが、自分にとって、数年後に今日のことを思い出し笑ってしまうだろうと思うくらいには、楽しい時間だった。