2021年1月10日日曜日

クリストファー・ノーランのインタビュウ動画の再生数に見る日本での評価

TENET宣伝のためにクリストファーノーランの45分に渡るロングインタビュウ動画が公開されているが、公開されて3日も経過してるのに再生数が6000程度。

日本語字幕がある日本向けの動画だが、日本における彼の評価がわかりやすく表れているように思う。

彼は発想と実現において明らかに世界上層だが、言うなればジャンプやディズニー層には受けないし、当人も売り上げのためのシリーズも基本的には嫌うので、逆によくそれで世界のトップに入れてなと驚くべきなのかも知れない。

個人的にはTENETはノーラン水準でいうと最低作品だと思っている。彼がこれまで実現してきた事をまとめただけで、彼なりの新しさが無かったという点で。

それにしても、彼程に自分以外の能力や立場をしっかりとわけて同業者の功績を讃えながら、それを指揮してまとめあげ成功してる作家などそうそういないのに、日本の消費者にはそれが理解出来ないようだ。それを独自文化とするか、世界に盲目と見るか。

SF作品が多数派であるSF(微視的/感情的)に受け入れられないとはこれ如何に。