驚いた。
なんだこれは?
恐らく、とりだから可能なのだろうが、観客の程度を一切無視して詰め込めるだけ詰め込んだ分野ネタのオラオラ合戦。
基本的に鉄道なのに、ちょいちょいカメラやジャズや落語界隈にまで広がる話題。
例えば、柳家喬太郎も置いてけぼりネタをよくやるが、彼は同業者いじりや観客いじりなど、分野に限らないメタで置いてけぼりの客を拾う自衛と配慮を両立するが、柳家小ゑんはそれが一切無い。
ある分野を熱弁するという、それ自体を笑ってもらおうという、杉田智和的な姿勢。
自分は40分間ずっと置いてけぼりだったが、1周して、むしろ何を言われても笑わざるを得ない状況にまで追い詰められた。
これは是非、既知と無知の混在した観客の中で見たい落語だった。