彼の娘が幾つか知らないが、彼女のためにする仕事は終わった、つまり金には困ってない作家の1人だと思うのだけど、藤田和日郎や荒木飛呂彦のような、商売よりも思想を反映したような作品には見えなかった。
ジャンルはどうあれ、彼は漫画に手を抜かない真面目な作家だが、もういい加減にいい歳で、かつ貧乏ではないのだから、いよいよ彼が弾けたらどうなってしまうのか、それが見たかった。
鬼滅やビースターズなど、子供に受けるものは子供が描けば良い。
徹底して固定層に向けて生きてきた作家が、壮年に至り自由を手にしてどうなるのか、と思っていたけれど、彼は親や大人として不自由さに甘んじるほうが幸せだったという事なのだろうか。