2020年5月10日日曜日

カメラ「撮影」に比べて「録音」の技術はまだまだ専門性が高い問題

カメラ撮影に比べて、録音の技術はまだまだ専門性が高い。
アジルス/スーパー生絞り 2020年5月10日【杉田智和/AGRSチャンネル】を見ていたら、数cm動いただけで音量(音質/音圧)の変化が激しく、彼のように、これらに繊細な感覚を持つ職業すら、非常時の暫定処理とは言え、これを容易にこなす道具を持っていない。

素人も玄人も利用価値がある道具として、以下のようなマイク(録音機)を求める。
  • まずは任意の基準値を決める
    • → 10秒ほど最適な距離と音量で話す
  • 少なくとも1m程度の誤差は、その基準値に会わせて音量や音質を機械がリアルタイムで自動補正する
    • → 具体的にはただリミッタで上限に反応するだけではなく、EQと倍音付加など音質自体に関与する。
とは言うものの、Protoolsの各プロ向けエフェクトすら512sample/48khz=0.01秒(10ms)の処理遅延があり、重いものだと1024sample/48khz=0.02秒以上(20ms)ある。

事後処理ならば、今でも幾らでも方法はある。
問題は、素人のリアルタイムに対応出来る程の安価で有能な道具が、今のところ存在しない、という事。

パソコンが一般化して、iPhoneなど1家に1台から1人1台以上の時代になっても、根本的な機能と遅延の問題を、音響分野は可決できてない。
例えば、量子コンピュータが民間実用されたら解決するのだろうか?