以下は2019年の王位戦6局までの結果と、山口恵梨子が聞き手をした日のまとめである。
木村一基の勝利の2/3(6割超)は山口恵梨子が聞き手をしている。
そして、山口恵梨子が聞き手の日は2/2(勝率100%)
つまり、木村一基に勝たせたければ山口恵梨子に聞き手の配信を増やすべき。
当然ながら、数字は嘘じゃないが前提が色色とガバガバである。
木村一基と山口恵梨子は、互いに需要に応じた柔軟な対応と冗談を惜しまない人物で、対局以外での将棋業界の貢献がいちじるしく、どちらも好きな人物である。
そして、木村一基は分野内の知名度や貢献に反して、無冠である。
解説の1つとして、羽生世代以降のタイトル保持者は全員が10代の頃にプロ入りした天才だけらしい。
これの数字の正確性は知らないが、少なくともそれに納得してしまう程度にはわかりやすい話。
個人としての無冠だけじゃなく、こういった歴史的な何かを担った挑戦であり、天才に囲まれ天才を相手に努力してる老いた挑戦者。
その姿だけで、自分としては泣かずにはいられない。
木村一基は将棋の内容に関する本は何冊か出しているが、天才と呼ばれない立場で天才を相手に互角を維持している努力に関する本を書いてくれたら、自分は間違いなく買う。
誰よりも自分自身のために、是非とも木村一基には勝ってほしい。