- MDR-CD900STが日本スタジオ常備になった理由は2つ。
- 1)当時はアナログ機器が主流で相対的に高音が弱かった。等ラウドネス曲線的な強調に長じたコレが画期的だった。また、その強調により聞き取りにくい音(ノイズ)を品質管理しやすくなった。
- 2)現代でも継続している理由は音質ではなく価格。2000年代の前半からパソコンとインターネット普及で日本の有名なスタジオと無縁なセミプロ/アマはMDR-CD900ST以外を愛用する程度も増えてきた。当時すら長時間の利用には厳しい音質で難聴を量産してきたのに、現代の高音が明確なデジタル音源においては、その役割を終えつつある。
- だからこそMDR-CD900STの問題であった難聴量産の強調と、貧弱な低域を克服した次世代機MDR-Z1000を開発し、価格以外では完璧な仕事をした。
- そして今、MDR-Z1000ほど高級でもなく、MDR-CD900ST程つらくないMDR-M1ST発売。その指向には同意する。
- しかし、コスト面からスタジオが刷新する事は無いだろう。
- アシスタント含めて私物で拡大する可能性はあるので、年間売り上げがMDR-CD900STに勝るか興味がある。