いちおう体裁は時系列だが、記憶していることだけを書いてるので虫食い。何か思い出したり思いついたら追記する。
開演が16時と早く、開場が14時だったので13時頃に家出。天気が良くて清々しい。14時40分くらいに到着して、グッズを買う気はなかったがパンフくらいは、と思ったが3800円と高く、他の周辺装飾にも興味なかったのでさっさと入場。開演前は音楽が流されていたが、1曲だけ聞き覚えのある曲だったが当時は思い出せずに帰宅して所持音源を探したらEINSTEIN GROOVINだった。それ以外は知らない音楽で、最初は坂本真綾20周年記念 トリビュートアルバムを宣伝をかねたBGMかと思ったが違うようで、何を基準に流れてた音楽かわからなかった。タナソニのTシャツを着たおっさんが歩いていて笑った。客入りは9割か。そこそこ虫食いが見られて、自分の左隣は2席が空席だった。
第一声から声が出てなかった。今回、全体的に調子は良さそうで音を外したりぶれたりしなかったが、声が出てる時と出てない時の差が極端で、出てない時は全く聞き取れないものだった。最近の曲、という程度の認識。イントロにあわせて暗転と同時にフリフラが一斉に点灯。客席がざわついていたし、自分も、ここだけは域な事しやがってと思った。音楽に無関係なこういうものは嫌いなので、客席の背もたれにテープで貼付けられてたフリフラは自分のぶんはそのまま放置していた。1曲目にして弦カルがいないのがわかり、菅野よう子の出演を知らなかったら、恐らくここで帰っていた。そもそも菅野よう子の出演があるから行ったのだけどw
公式的な歴史の中で約束はいらないからの最古参で少年アリスから離れ始めた典型的な菅野よう子厨なのだが、それでも、古くて知ってる曲から知らない新しい曲の中で、知ってる曲だが誰得なのだと思った。当人がMCで言ったように、100曲以上あるなかで、タイアップ無いが隠れた人気曲、というものでもなく、今回の曲の中で恐らく最も誰も思い入れてない曲じゃなかろうか。確かにプログレ的な独特の毛色なので、合間には適しているのかもしれないが、Get No Satisfaction!とかActive Heartとかblind summer fishとか私は丘の上から花瓶を投げるとか信者しか知らないけど実はそこそこキャッチィで知られたら売れるって曲がもっとあったろうに、どうしてこの曲を選んだのだろうか?
この曲は小編成ですっきりさわやか、しかし演奏の地力が丸見えな曲で、オリジナルCD音源からして残念でがっかりした曲なのだけど、今回はイントロのパンフルート(?)をシンセでごまかしたので、えらく単調な始まりで残念だった。これが例えばチェロかヴァイオリンが1人いただけでもイントロのダイナミクスでがっつりでもしっとりでも攻められたのに。原曲よりもドラムが立ってたので、リズム感はライヴのほうが良かった。今回、席のせいかPAのせいか演奏者のせいかわからないが、ドラムの金物が地味で、全然アクセントになっていなかった。もちろん聞き取れるし、ロールは盛り上げてる、と感じるのだが、楽器群の中で小さくとも響く、という高音楽器の攻撃性がまるで感じられなかった。ミキサ周辺ならそこは問題なかったのだろうか?
この曲は、もっと化ける曲だと思うのだけど、今のところ「やべえwww」って音を聞いたことがない。何の曲だったか明確に記憶していないが、間奏だかエンドが河野伸のギターだったか。そのギターがピッチはぶれぶれだしコードに対して微妙に半音ずれで攻めてるのか外してるのかで気持ち悪い長音が目立ち、彼の経歴を知らないが明らかにギタリストではない挙動だったので、だったらギター弾くなよ弾けないんだからと苛苛した。これが3000円程度の内輪ライヴなら良かったが、8000円で1万人以上を前にしてやる事ではない。
知らない曲。前曲の後に暗転。
今日のために、眼鏡をかけたまま使いやすいと聞いてNikon 双眼鏡 AEX8X40を購入して、暗転中はそれで見ていた。坂本真綾が舞台中央にある水置き場(立ち机)に近づいて、突然に草薙京の闇払いばりに腕をバッと広げて、あるいはボトムズOPのメットを投げるキリコの如く右腕の振りが鋭く、客に見えないのにいきなり厨二行動したと思って笑ってたら上着を脱いでスタッフに渡した簡易着替えだった。むせるじゃなくて脱げるだった。
舞台から客席に突き出たセンターステージで歌う。歌、ピアノ、パーカッションのトリオ。その足場の模様が立ち位置など把握できるための目印だと思ったら、Tシャツにも印刷されてたUK国旗的なあれだった。MXXの集合でM(真綾)XX(20)という意味らしい。この曲で気づいたが、坂本真綾はブレス(呼吸)が一定ではない。ライヴだと聞き取りやすく簡単に目立つように高音をEQで持ち上げるが、その結果ブレスが耳をつんざく事もよくあるのだが、今回はシンバルなど金物がおとなしいぶん、ディエッサ噛ませろよ!と切れるくらい痛い音が無かった。これも席かPAか、わからない。それにしても、マイクの距離は変わってないのに呼吸が聞こえない、と思ったら、休符で余裕がある時はゆっくり静かに吸っていて、間が無い時はしっかり強く吸って音が聞こえていた。緩急のおかげで全く気にとまっていなかっただけらしい。
歌い方や伴奏の基本は、もうシングルじゃなくてアルバムカラット版なのね。最後のサビのメロ長音はライヴらしい味付け。
この曲は長音で持たせる曲なので、ストリングスが無い、かつコーラスも少数だと、ライヴ良さというより伴奏の薄さだけが際立つ。この曲に限らず、坂本真綾と輪唱や坂本真綾が歌わない歌詞があるコーラスが、たまに寸前まで歌うの忘れててたのか曖昧に歌い始められた箇所があり笑った。
坂本真綾がセンターステージにいて、舞台は暗転していたので、菅野よう子がピアノに着席してたのに気づかなかった。演奏したのは以下で、記述はこれを参考にした。自分はeverywhereのあとにわからなくなって記憶するの諦めた。グランドピアノに置いてある楽譜は2種類あって、1つはどうもこれっぽい色だった。もう1つは白くて縦に小さく横に長い(テープでとめた4つ折り?)だった。
- 夜明けのオクターブ
- しっぽのうた
- 紅茶
- Rule~色褪せない日々~
- バイク
- 光の中へ
- everywhere
- Gift
- ユッカ
- さいごの果実
- Buddy
- 約束はいらない
坂本真綾は菅野よう子を紹介して引っ込む。着替え。菅野よう子は、頭にハハッ!的な耳をつけていたが、ピアノ演奏中に邪魔ですぐに外して笑った。当時は全く気づかなかったが、事後に情報をあさっていて気づいた、2013年 Piano Meでつけてたものと同じものだろうか?
しっぽのうたLIVE TOUR 2013 “Roots of SSW”よりも尺が短く弾けた感じではなかったけど、へたな小編成よりもピアノ1本のほうが可愛らしさが際立って良い。紅茶歌われるとは思っていなかったけどピアノで来るとは。CM曲だったわりに以外と浸透してない曲。バイク流石に菅野よう子と言えど、この曲は単純な左手オクターブ8分なのね。観客が手拍子を始めたがBPM160程度についていけずに512サンプル以上の遅延で酷かった。光の中へ原曲を聞いた当時すら「なんだこのイントロくそだせえwww」と思っていたし、さほどファンの間でも言われることが無い曲だが、ピアノで聞いても苦笑してしまうイントロで、まさかここで差し込んでくるとは思わなかった。everywhere自分は全く好きじゃないが、自身の曲じゃないのにさらっと組み込んで自曲のように弾いていて驚いた。Buddyベースとリズムをかねた左手16分ゴリゴリで無理くりすぎて笑った。結構にごってたぞw 左手と右手の役割分担だけでなく、メロハモやベース無しの箇所を左右の手を同時に高低に位置させてクラシック的な抑揚もつけていて、こういう飽きさせない無意識の変化が流石。明確な役割分担かもしれないが、他2人は基本的に和音伴奏で、左手と右手の動きが明確にわかれてた。菅野よう子が登場してから、左右にある60型程度の(相対的に)小型画面だけじゃなく、舞台背面の最大画面で菅野よう子の顔が映し出されて歓声。
約束はいらないのあたりで何か喋っていたがマイクは無く「終わり?」か「(照明が)まぶしい」みたいな事を言っているように見えたが、ちゃんと読めたわけでもなく、わからない。坂本真綾はMCで「どの曲も大事で思入れがある」みたいな事を言っていたが、それでいてライヴの度に公式的最古の曲約束はいらないの歌詞を毎回しれっと間違えて、その都度ファンに突っ込まれていたが、じゃあお前らちゃんと歌えるのかよ、と思ったかどうかは定かではないが、菅野よう子の伴奏のもとで、観客に合唱させて、観客が暗唱できずに突っかかって、ほらみろお前ら歌えねえじゃねえか、と思っていたかは定かではないが、観客に坂本真綾と同罪を思い知らせた菅野よう子に笑った。また、合唱させる際に最大画面で菅野よう子の顔が映し出され、歌えない観客のためにピアノを弾きながらも歌詞「瞳」の時に自身の目を指し、「心」の時には胸に手をあて、観客の歌詞を誘導していたのが見事だった。
タナソニを思い出した。あの時は、舞台中を走り回るために、途中から着ぐるみ的な衣装を脱いで裸足で走り回っていたが、現場のためになりふり構わず全力で盛り上げてみせる、という姿勢は素晴らしい。今回の坂本真綾に抱いた不満も、言えばそれ。フリフラと言い、事後の商品とか「素敵な私」の体裁で、20周年で1日限りというのに、そんなのありかよ、と思うような砕けた全力が見られなかった。
観客の合唱で時間稼ぎを終えて、着替え終わって再登場の坂本真綾。公式最古の曲で、思い入れが強い客も多いだろう。間奏はタナソニのワルシャワフィル登場のような気の利いた編曲もなく、バグパイプ間奏は原曲じゃなく打ち込み直したと思われる音源でごまかしていた。こういうところを、ドラムの金物とピアノのゆったり強い感じで演奏して、しかしちょろっとピアノが細かく動いてライヴらしい遊び心があってくれたら良かったのに。タナソニはメロや歌詞を変えずに、原曲には無いコード進行のサビもあった。そういえば、イントロのピアノはパワーコードじゃなくてオクターヴだった。
前曲を明確に終わらせずにプラチナにメドレーでつないできた。どこだか忘れてしまったが、菅野よう子は髪飾りを外したのだが、事ある事に髪をかきあげて髪がうざったそうにしていた。どこかのタイミングで1度、首と腕を大きく振り上げて髪をあげていたのが笑った。そんなにうぜえなら切ろよw
いつだったか忘れたが、伴奏の合間に、4つ折りの楽譜を両手でばっと広げてたのが格好よかった。
頭にMCあり。菅野よう子と岩里祐穂は2人の母宣言(たしかここのMCだった)。当時は現在の坂本真綾よりも年下だったと言及され、うんうん笑顔でうなずいていた菅野よう子。菅野よう子のせいで今日もまたここで歌うはめに、みたいな発言に「菅野さん、ありがとう」と観客の1人。男声だった。それに対して「親かっ!?」坂本真綾。菅野よう子とどうしてもやりたい(やらないといけない)曲と言って、演奏開始。煽ったわりに、いつもの天の邪鬼自画自賛で客と乖離した思い入れ曲だろ?
と思ったら「光あれ」だった。イントロが無い曲なので、例によって、菅野よう子がFを弾いて坂本真綾が音とり。この曲自体、タイアップが無いがコード進行といい変拍子といい編成といい、実に狙いに狙ったテーマ曲で、タイアップされてたら、信者だけじゃなくもっとわかりやすく売れて浸透していたんじゃなかろうか?
2014年11月3日のラジオ番組で新田恵海が思い入れある曲としてこれをあげていた。ここでも弦カル、ヴァイオリン1本も無いのが悔やまれる。サビと間奏をつなぐストリングスのドファソラかけあがりが無い。それから、ライヴで光あれがあるたびに言っているが、間奏終わりのDmはチェロが9thなっているのが、この曲の泣きどころなのに、それを明確につぐ演奏がなかったのもがっかり。2004年02月06日少年アリス(アンプラグド)でも無かったけどw
ストリングスの長音や間奏などはSSWと同じくオルガンがになっていた。頭のサビはともかく、他の伴奏が入ってきてからは菅野よう子のピアノが埋もれて聞き取れなかった。間奏の「光あれ満ちあふれ」は原曲4*1とすると、記憶が曖昧だが、4*3か4*4の長いつなぎだった。原曲と同様に回数に混乱したのか2回くらい「みかりあれ」と言っていた。どうも小節単位の管理は出来ずに、なんとなく雰囲気で構成をとらえるタイプのようだ。歌われて良かったが、菅野よう子がピアノ1本インストでどう編曲演奏するかも興味があった。ここで1度、菅野よう子が引っ込む。
なぜ菅野よう子を引っ込めた。菅野よう子の曲じゃねえかw
この曲は、原曲が最悪で、重ねるごとに声をひねらずにしっかりと出せて聞きやすくなってきている気がする。原曲は10代が陥る格好つけすかすかのしゃくり歌で大嫌いだった。サビの歌いだし音程が高いから、その苦労もあるのだろうが。
この曲もライヴのほうが良い。原曲は、音色が多いわりに薄っぺらい、半分は意図したものだろうが、サビの薄っぺらさは当時驚いた。タイアップなんだしもっとはったりきかせろよと。原曲を聞いてた時は全く思わなかったが、明確な比較をしていないので曖昧な判断だが、コード進行も音色も一致してるわけではないのに、どこかアルナムの牙っぽい雰囲気だな、と思った。なぜそう思ったのか自分でもわからないので、DVD/BDが出たなら改めて検証もありだと考えている。ただし、菅野よう子の出演が省略されているなら買う気はない。
今堀恒雄がエレキからエレアコに変えて、ギターを持ち運んでるアシスタントの退場をまたずにイントロを引き出して笑った。芝生を走る主観映像があったが、ディゾルブつなぎが雑で、無料の環境映像かと思った。
この日、最も吐き気を催した。頭にMCがあったが、よりにもよって「ここでみんな(観客)にも手伝ってほしいことが…」と煽ってからこの曲。観客の周囲客や会場を気にしない騒ぎに途中で中止になったアイドルのライヴが話題にあったが、これも観客が自己満足のオタ芸的にこれをやって主催者側が怒ってライヴ中止になれば良いのに、と当時に冗談を言ったが、音楽の善し悪しに無関係なこういう不愉快な押しつけ共有は大嫌いで、例のあれがフリフラで強調されるのを見て、思わず「気持ちわる」と声にだしてしまった。この曲も、原曲のオケ音質が薄くて、曲調の割に損をしている曲だと思うが、ライヴの編成だとすっきりリズムもあり聞きやすく、謎の例のアレで無駄に名物化してるので、当人としては事ある事に押し出したい何かなのだろう。それから、観客に振り付けを求めてるのがサビだから問題ないとはいえ、間奏が7/4(4/4と3/4)なのだけど、後述するシンガーソングライターもだが、素人をのせたいなら素人が乗れる簡単なものにしないと駄目だよ。
アンコール前の最後の曲。頭にMCがあって「私の言いたいことは全部この歌にあります」と言っていたが、歌や伴奏や陽気にこなしてよかったのだけど、発言内容とライヴの指向が噛み合ってなくて、苛苛しながら聞いてた。音楽は素晴らしく、何もかもが音楽というなら、フリフラなんて事後の商売を考えずに、装飾の予算よりも楽器編成に金をかけて、弦カルくらいいれて全体の抑揚をもっと激しく素晴らしく出来るんだからやれよ、という憤りしかなかった。
それから、もう1つ。観客にマイクを向けてサビを観客に歌わせようとしていたが、わりかし新しい曲なのもあってか、観客が全然歌えていなかったが、この曲を素人にさくっと歌えったって無理だよ。上記の楽譜はメロ(上段)とベース(下段)をコピって、素人目で比較しやすいようにベースをト音記号にあわせたもの。実は3連の曲なのだが、そこは気にしないようにw
サビ1が8小節(楽譜上の2番から9番まで)とサビ2が8小節(楽譜上の10番から17番まで)の16小節で1まとまりで、サビ1とサビ2のメロの動きが変わらないのに、展開がえらく変わったような錯覚をするように作られている。厳密には錯覚じゃなくコード、ベースと和音が違うからメロ以外は明確に違うものなのだけど、これが実にくせもの。
楽典素人でもフラットやシャープは概念として知られているが、ベース(下段)には臨時記号のフラットがついてる箇所がある。これは主調(Eb)から外れた音で、しかし、メロは臨時記号がなく調内で完結している。局所で調外(ベース)の音にあわせて調内(メロ)の音をださなければならず、これがリズムもコードも伴奏を聞かずに丸暗記する素人には無関係だが、無意識にこなせるほどに染み付いていない俄素人にはベース(コード)の誘導は不可欠で、それが素人目(耳)に規則性を見出せないタイミングで分数コードやdimなどの半音進行をやられても、半音ずれにつられて音を外しちゃうし、歌詞「僕の」でベースがCからGにいかずFにいってる(上記の小節番号6番で5小節目)のも音をとりにくい要因の1つ。
ベースC→F→Ab→Bbは相対値で示すと、1→4→6→7であり、C→G→Ab→Bbならば1→5→6→7と、G=5がC=1のドミナント(よくある5度進行)だし、メロとベースを内包するコード1つで完結できるし、C以外の登る進行が奇麗に展開する。
この曲はコード外のメロが多く、それ自体は何の曲でも幾らでもあるのだが、リズムの淡白さに反して、メロを丸暗記しながら伴奏の半音進行につられない音感も必要な、難しい曲。
坂本真綾に菅野よう子不可欠論は根強く、その懐古批判もあるし一部には同意するが、菅野よう子の凄さは、素人が乗れるが裏やつなぎで技術的でキャッチィな展開をそれと気づかずにコードや対位法でこなしている、という点。そして、演奏にせよ指揮にせよ1曲内での抑揚がしっかりしてる。音楽が全てと言いながら音楽以外を優先した予算や、素人にはこなせないものを素人に煽るちぐはぐさが、近年の坂本真綾の象徴していて、また今回のライヴに乗れなかった理由を、シンガーソングライターにより露呈したと思った。
この曲を聞きながら、花澤香菜のflatteryは転調しないし、コード進行も単純で、編成に依存せず、素人にも歌えるし、かつ個性も出せるという申し分ない曲なのに、ここまで大事にされてないなあ、なんて事を考えてた。
センターステージ上部からおりてきた舞台にドラム。ベースのMCは飄々としていて面白かった。言葉は過剰に坂本真綾や現場を持ち上げているが、声の調子がまるでついていってない感じ。演奏ではニコニコ笑顔だったが、席のせいかPAか、ベースは全く聞こえず、音を外しまくりのギターと、坂本真綾伴奏よりも音が立ってたドラムだけが聞こえた。坂本真綾陣は逆で、ベースとドラムはよく聞こえたが、和音楽器が埋もれていたのが全体的な印象。ドラムのリズム作りが、2001年05月02日Lucy購入者抽選招待シークレットライブの佐野康夫に近く、それを思い出して笑った。あの時は、席がドラムの真ん前で、今回よりもシンバルやタムの煽りが凄くて約束はいらないはドラムしか聞こえなかったw
リズムの格好よさ、激しさ、印象では、原曲よりもタナソニよりも、今でもこれが1番強い。4ピースでもここまで出来る、というのを知っているから、スピーカとの距離のせいもあるだろうが、編成が小さいほど優劣が明らかで、大変だ。拍子もメロ譜も原曲と変わらず、カバー曲としては面白く無かった。なんかぐちゃぐちゃして面白くないな、と思ったが、ライヴが終わって観客の帰りのうながす音楽に録音版のが流れていて、それはえらくまっとうでととなった音と演奏だった。それでも特別に良いとは思わなかったけれど。
あれ?
この記事を書く時に、改めて曲目を確認しているが、全く憶えていないw
この曲が終わってから、マイクを持っていたのが坂本真綾だけだったので、センターからメインにぞろぞろ歩きながら自分とゲストにマイクをいったりきたりしてる様は笑いを誘っていた。坂本真綾も「登場は派手なのに、帰りはこんな地味ですみません」と冗談を言っていた。
ギターが演奏中のりのりで身体を揺らしていたが、音は外していたし、坂本真綾のMC中に1人だけさっさと退場したり、正直なところ内輪の乗りだけで大規模な見せ物としての責務とか何も考えてない、イヤモニを初めてつけて演奏したというMCからしても、やはりそんなものなのだな。
坂本真綾の過去映像が流れたのはここだったか? CMやPVをまとめた映像で、顔立ちは変わってないほうだが、それでも90年代の幼さがやばかった。この頃は可愛げがあったw
指輪あたりから、意図して見せるのを心得てきた感じ。
後ろの最大画面で坂本真綾の音楽歴を書いた道をYCCMバスが走る映像。貞子よろしく、画面からバスが飛び出たような演出で、YCCMバス風船で坂本真綾が泣いて、歌詞「あれから」の「ら」がうわづって歌えなくなってしまい、左手で頭を抱えていた。演出は坂本真綾に秘密だったらしい。
これが全てではないかとw
この部分は本当にDVD/BDで省略されるのだろうか? ライヴに行った身の特権と言えるが、行った身からしても、行けなかった信者のために、ここはしっかりと残しておくべきだと思う。最初はセンターステージで坂本真綾のピアノ弾き語りだったが、イントロ第1音のコードで間違えた結果の上記である。途中からメインステージのほうで伴奏が追加されて、だったら最初の弾き語りはいらなかったのでは?w
正直なところ、ギターにしろピアノにしろ、能力よりも「私がやりました」を押し出してくる、それを喜んでる様を音楽を馬鹿にしてると思っているので、不愉快。これだけ大規模なのに学芸会だな、という印象がぬぐえないのも、そういう事か。しかし、アイドルとしては満点ではあったのだろう。
いつもの。菅野よう子とゲストバンドのベースが手をつないで登場。坂本真綾「おめでとうございます」菅野よう子が溝口肇と離婚して何年だ?w
2013年に溝口肇が大人の上質を出したが、そこに恋愛について書かれていたが菅野よう子については何も書かれてなくてポッカリしたがっかりした。人気作曲家・菅野よう子にスキャンダル 泥沼ビジネス訴訟と不倫疑惑が浮上なんて記事もあったが、こんなふうに扱われるようになったなんて、時代だね。坂本真綾の水置き場(立ち机)にずっとピアニカかGZ-5かわからないが置いてあって、ずっと触れずに放置されていてなんだろうと思ったら、この曲で坂本真綾が取り出して演奏、ピアニカだった。坂本真綾が人前で両手いっぱいにくわえてみせるなんて…MCでフリフラに言及して出演者用の太い棒(意味深)を握って観客を「お前ら愚民」呼ばわりとか、人妻になって積極的になったな。坂本真綾はむっつりスケベらしいし。
菅野よう子はいつものアコーディオン。菅野よう子のアコーディオンと坂本真綾のピアニカの2ショットは感慨深いものがあった。更に、坂本真綾がピアニカを吹きながら、後ろで菅野よう子と今堀恒雄が並んで伴奏してるのも、ぐっときた。イントロと間奏は菅野よう子じゃなく坂本真綾が演奏した。この観客合唱は、流石になれたもので、いつもの。
演奏が終わって、挨拶して、1人で舞台中を歩いて走って挨拶していたファンにはたまらないお約束だが、何故かBGMにこれからの音源が流されて台無し。何が台無しかって、書き下ろしのインストどころかカラオケでもなく、歌入り。これまで本人が、この時限りのものを歌い続けてきたのに、体裁だけならライヴは勝ちようがない録音音源を流されて、観客のライヴ音源脳内再生を阻む容赦のない余韻殺しで20周年にふさわしい演出の鏡。
演奏中の話に戻るが、坂本真綾はメインステージの中央で固定だったが、菅野よう子は舞台上を歩き回って、他の出演者とも絡み、ゲストバンドのドラムと背中をあわせて演奏しあったし、とにかく、全身表現そのものだった。それを見て、最後にタナソニにならって「坂本真綾でした」と1言でしめてほしかった。それと、挨拶も、タナソニの菅野よう子みたいに裸足で駆け回るなんてあったら、まだ「自由な冒険」的な彼女のブランドイメージと、実際になりふり構わない魅力というふうになったろうに。
19時24分頃に終了。
これからは知らない曲だったが、演出もあって、これは聞いてみようと思った。煽られてない観客の自主的な手拍子は、曲の構成を知らずにブレイクにあわせられないならやるべきではない。自分の席は400番代の3階(?)席だったが、斜め前の女4人組が、座り席で周囲が座ってるのに、ずっと立ちっぱで、後ろの客も見えないから立たざるをえなくなり、自分は被害がなかったが、こういう迷惑な客はこなくてよい、あるいは、こういうのがいるからライヴに来なくなる客もいるというのを考えるべき、主催者が。半端にシンセ音色で原曲再現するくらいなら、小編成でその楽器特色にあわせた編曲演奏をすべきだった。席の場所が、タナソニと同じあたりだったので、遠くから全体を見られたし、記憶が刺激されて良かった。菅野よう子を大画面にうつす時間が短すぎる。菅野よう子は脇役としてわきまえてマイクを通して喋らなかったが、そのぶんスタッフが何かをフォロウすべきだった。菅野よう子の靴はコンバースみたいなスニーカで、黒地に黄色い星があり、最初はタナソニひよこ仕様かな?とか思った。黒ワンピにあわせた既製品のよう。タナソニでも、そして今回も、演奏のために装飾は容赦なく捨てて、それでいて演奏だけじゃない体裁を気にしない菅野よう子の挙動は素晴らしかった。坂本真綾は、「ゆとりか?お前らゆとりか?」「板橋だせえ」などMCで強気で砕けた積極性を見せながら、実は開拓せずに安心な舗装された道をドヤ顔で歩く相変わらずに愛されたい未熟感が、この歳ても消せずに、しかし、表面上の自由さに若い女客が釣れて、ツンデレ的な未熟さに男が釣られて、恐らく商品としてこれで良いのだろう。MCは観客もわいていたし、三十路になって泣かないようになったと言いながらYCCMバスで泣いて、肯定者しかいない場所で堂々と砕けてみせて、アイドルとしては満点だったんじゃなかろうか。「この20年で後悔したことが1つもない」に対して誰も「結婚は?」と聞かなかったのにがっかりしたw
4000円のライヴなら満足しただろう。小言はいっただろうけどw しかし、8000円で、20周年の1日限りというには、グランドピアノがほとんど菅野よう子しか使ってなかったり、半分近くが菅野よう子の曲だったのにヴァイオリン1人すらいないは、編成や演奏の抑揚など、音楽的な圧倒力に欠けて、生涯の思い出には至らなかった。さいたまスーパーアリーナは、最適席についたことがないのでわからないが、規模に反してスピーカがしょぼいのではないか。今のところ、第1音から圧倒される事がない。タナソニの時すら、第1音が相対的にどこか遠くこもって弾けてない感じだった。双眼鏡で見る演奏と聞こえる音に、512サンプル程度の遅延があった。
パンフレットは3800円と高くて買わず。YCCMだったかの1冊目は買ってたけど、言うほど読み返さなかったので、恐らく今回もそうなるだろうと思い。もう自分には、そういう装飾で喜ぶことがなく、それだけに、なにより装飾に走った今回の仕上がりが、帰り道に高揚せずに疲労感でいっぱいだった。河野伸にはもうギターを弾いてほしくない、弾けないんだから。菅野よう子の良さは、1つの楽器を自由自在にこなして、かつ体裁を気にせず現場のために全力で盛り上げるという事。坂本真綾も主役とは言え、1つの楽器や歌を満足にこなせない人が音楽以外の装飾で煽るのは下品だから関係者は反省すべき点。
自分の席からは、菅野よう子が河野伸の影になって見えず、河野伸は邪魔だよ引っ込め、と思ったが、これは河野伸は何も悪く無いw ドラムは良かったけど、すげえ弾けた感じはなくて金物も響いてなかったので、もうちょい攻めても良いと思った。タナソニの時は1週間くらい興奮がおさまらず、当時の音を忘れたくないから演奏された曲のCD音源を一切聞かずにすごしていたくらい。それが、タナソニよりも高く、それでいて音楽最高と言いながら音楽以外で持ち上げられたものというのに、自分はなじめなかった。弦カルェ…。タナソニ程じゃなくとも、坂本真綾の人脈をフル活用、と言うほどの大企画じゃなかったから、がっかり。
坂本真綾ちゃん20周年コンサート、最高に素晴しいものになり無事終了しました!
凄すぎるメンバー皆様、スタッフ皆様、最高のチームでした。
これからの真綾ちゃんの活動も楽しみ!!
バンマス河野伸さん、ゲスト菅野よう子さんと3鍵盤ショット! pic.twitter.com/VeWV6QIs6P
— kent ohgiya (@kentohgiya) 2015, 4月 26
菅野よう子、肌が若いな。坂本真綾はいい顔してた。音楽としての仕上がりは別にしても、人生を満喫して負い目も不幸もない感じで。当人の生歌や動く表情を見られたら幸せ、というなら満点ではなかったろうか。坂本真綾以外の音楽的要素、という点では、翌日に疲労感しか残らないくらいに残念だった。タナソニ2はまだ?
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