2014年12月10日水曜日

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を見た感想

ウルフ・オブ・ウォールストリート
最初は経済的状況展開だったが、中盤から個人の感情と破綻になっていき残念。
レイヤー・ケーキもだが、映画の様式におさめると、どうしてもこうなってしまうか。
前半は30分で判る 経済の仕組み Ray Dalioにもある正しくMoneyとCreditの話で面白い。
思ったよりも出番が無かったMatthew McConaughey
何気にノーラン主演の2人の共演だった。

Jonah Hillと始めた店が、裏に通じる玄人かと思ったら、あくまで末端の売人をうまくやらかしたという事なのね。

女の裸はよく出てくるが、セックス描写は構図が決まって言うほどエロくない。
感情移入を避けるためか、美人がいない。
鑑定士と顔のない依頼人は逆で、まさかあるとは思わなかったセックス場面で、かつ短いのに結構まじで撮影されてるSylvia Hoeks。本編であそこまで必要なかったけど、5分くらいの特典映像で欲しかった。
脱ぐのが売りじゃないが脱ぐのをためらわないのが良い。
ヒロインのMargot Robbieまだ24歳なのね。見えないw
ちゃんと脱いでるし、後半の母親っぷりも案外キャラと演技がちゃんとしていた。
あと最後のセックスがエロい。
女の冷徹な受け入れ。
意味的にベルセルクのコルカスを連想した。
構図や、理不尽に対応する女の感じはドッグヴィルに負けるが、その分、不愉快さは無い。結局は女も自由意志によって選択した結果だからか。
自分に還元されるなら男の何も咎めない屑っぷりはミスティック・リバーが、ぽつっとがしっとやってた。
女は悪くないのに徹底した自己肯定をしないと成り立たない状況、あるいは成り立たせる女の能力という点ではキルギスの誘拐結婚か。
映画自体が、馬鹿派手にやってるが、意外と映画の倫理は守り続けてるというのもある。怖いというよりは破綻を楽しませる意図か。

レモンでぶっとんだレオナルドに最高に笑った。
ゲームオクトダッド タコと呼ばないでを実写にしたらこうなるという無駄で最高の演技を見た。
あのgdgd具合をやりきったの凄い。途中から呂律が回らなくなるとこは自分が英語を聞き取れないので最初気づかなかったが段々と変化させていく演技に笑い、車の扉をあけるとこなんて最高。
「安全運転」の落ちも良かった。

1番好きなのは、レオナルドの親父がザ・シークレット・ハンターを見てる途中で電話が来て切れる場面。
この映画が公開された当時(アメリカじゃ2013年)には、まだリメイク版のEqualizerは公開されてなかったが、リメイク版はどうなんだろうか?
クロエ・モレッツが出てるから、いつかは見るつもりだが、それよりもオリジナル版の日本語字幕、吹き替えのDVD-BOXを発売してくれ。