2014年7月28日月曜日

【WOWOWぷらすと】ハイレゾ試聴会がくそ面白かったw

iPadで見ていたのだが、iPadのスピーカーでも違いはわかった。
ただし、良い悪いは判断できなかった。
選曲はマイケルジャクソンで自分は2,3曲しか知らず、ブラインドテストの曲は知らない曲だった。
AとBの比較で最初に流れたAより、後のBがハットがしゃっきり聞こえて、全体的に音が強くこっちかと思ったが、途中で入る静かなブラスがたいしたことなく、全体としてはBが良いがAのほうがブラスだけは圧倒的に違った。
だからAがハイレゾだと思ったら、たまたま正解だった。
問題は、自分が正解だったことではない。
番組内でも言っていたが、自分が思い入れた曲でもない限り気にならない程度の問題だし、CDが悪質というわけじゃない。
これまで、CD=44.1khz/16bitというのは、身長200cmの人を撮影して170cmの紙に印刷するようなものだった。
つまり、本人を知ってたら小さく感じるけど、それを知らなければ170cmで小さいと感じる人はいないだろう。
更に、人は「写真」と認識したら無意識に小ささへの許容範囲が広くなり、むしろ写真にしては大きいとすら感じるのではないか。

そもそもビットレート(音量幅)とサンプリングレート(音程幅)は「大は小をかねる」論理であり、録音や編集する人には利点があるが、生演奏を聞く機会が少なく、音量幅(ダイナミクスレンジ)が狭い派手な音楽(ポップスや打ち込み)を好む一般消費者には言うほどの恩恵が無い。サンプリングレートだけ高くてビットレートがmp3級だと音がぐちゃぐちゃして意味がないし、128kbpsで充分。
それから、これもよく言うが、日本の住宅事情は大画面は楽しめても大音響を楽しめる環境に無い。
例えば、テレビが高画質になり女性の肌が汚く見えてしまうというのが話題になったが、それと同じで、音楽もビットレートとサンプリングレートが大きければ良いということではない。
昔、曲ごとじゃなく、楽器ごとにサンプリングレートをいじれたら良いのにという話をしたことがある。
サンプリングレートは高いほど「仕様上良い」が、実際に体感する音は奇麗だけど弱く(小さく)感じることがある。
例えば、エレキギターのディストーションはあえて汚くノイズまみれの音だから迫力があるわけで、それと同じく奇麗である高いサンプリングレートが聞く音楽に良いとは限らない。
巨乳と貧乳の違いは1目でわかるが、顔や性格を無視して巨乳という理由だけで惚れるわけではないということ。

番組で面白かったのは、番組とは無関係なハイレゾ比較記事でも、興味ない素人女が正解し、知識があり語りたがる男が不正解だった結果が同じだったこと。
色や音の区別などは男より女のほうが敏感だとか一般論があるけど、この数少ない比較を見るに正しく、そして、違いに気づく女は高品質の商品に興味がなく、違いに気づかない男が高品質の商品を買いたがる、資本主義の浅ましさも見えた。

音楽や家電業界は、ハイレゾなんかよりも素人向け録音機械にこそ32bit-floatにして音量過大入力による音割れ(失敗)を防げる仕様にすべきだし、たいがいの人にとってCD音質で充分なのだから、いつまでも何枚組なんてしてないで現行のCD再生機で再生できるCD音質以上だが収録時間が3時間とかの次世代CDを作って売るべきだ。

それと、ハイレゾ宣伝番組で証明された、ビットレートとサンプリングレートよりもスピーカーが良ければ高音質。はっきりわかんだね。