2014年7月12日土曜日

Neil Young「Don't Let It Bring You Down」など1970年頃の音質(ミックス)に感動してる

After the Gold Rushを買った。
アメリカン・ビューティーでラジオの曲として流れるDon't Let It Bring You Downが目当て。
映画で聞けるのはカバー曲だが。
ドラムの有無に釣られているのかもしれないけど、おおまかに2種類の音質じゃないか?
7割が控えめ、3割がどっしりって感じ。Don't Let It Bring You Downは後者。
録音日の違いかも知れないが、わからない。

それにしても、音が良い。
良いというのは、編成が小さく編曲も隙間があるからだが、どの楽器もちゃんと聞こえるしキックが音を潰さずに疲れない。自然に聞こえる。
The Essential Earth Wind & FireのGetawayを聞いた時にも感動した。
あれだけ楽器や声が入り乱れてるのに凄くすっきりして、ドラムが土台になってトランペットの16分も歯切れが良い。
自分が生まれる前の音楽で時代を感じ純粋な評価とは言えないが、隙間があるからリズムが立ってるし、特にドラム、キックの扱いが違う。
日本の曲だと、キック(低音)は聴覚よりも音量の上限(16bit=96dBFS)を圧迫し歌やストリングスなど目立つ音が聞こえれば箇所箇所で小さくなろうと構わない音圧優先の処理が基本なので、派手なわりにリズムが薄いなんてよくある。
いずれもRMS-15dBFSから-20と体感音量は小さく、今の日本の曲RMS-10dBのほうが第一印象で「鳴ってる」感じがするが、本来、楽器の中で音が大きいドラムが弱くなるほどに音圧を優先する意味があるのだろうか?
エレキギターとストリングスとブラスが白玉で鳴りっぱでRMS-10dBならわかるが、リズム乗りの曲すているめいとでRMS-9dBぐちゃぐちゃ潰れてのにキックぺらぺらわけわからん。

派手じゃないがしっかりとしてる音と思ったのは、リズム音楽ではないが管弦楽のBERNSTEINのCandideとかもうたまらん。録音は1960年。

そもそも人間の特性として高音のほうが聞き取りやすいのだが、日本人は基本的に低音より高音を優先する。
人種の声の音域の問題だろうが、萌え声しかり、音楽しかり。
機動戦士ガンダムUCのUnicornも奇麗で格好いいけど低音が弱く迫力に欠ける。せめて打楽器がもっとどっしりしてたら全然違うのに。

1967年のロシュフォールの恋人たちにも感動した。
ただし、これは素材の問題で一部Reverbの定位とかおかしいけど。

まだCDじゃなかった時代に録音された素材をデジタルリマスタリングしたものが個人的に丁度良いのだろうか。

当時の機材などのノイズが程よく厚みに貢献しているのか、例えばFUTURE BLUES - COWBOY BEBOP - Knockin' on heaven's doorのGotta knock a little harderなんて明らかにAfter the Gold Rushなど70年代の音を狙っているのだけど、音に汚さが無い。
サイド・バイ・サイド - フィルムからデジタルシネマへでも似たような問題に触れられているが。

Chicagoのような録音とミックスなんてそうそう出来ないのだろうが、1970年前後の音に、音圧と音質の両立したヒントがあるんでないか。