Q2nを購入した動機
- これまで録音部屋の演奏者の様子を見るモニタに使っていたアナログカメラが壊れたので、代替が必要だった。
- 上記の用途のために録画機能は不要だったが、パソコンを介入せずにテレビや液晶モニタなどに接続して直接使えるものが必要だったので、WEBカメラは駄目だった。
- そこで、一般的なビデオカメラより機能は少ないが、価格も比較的に安価で、場合によってカメラのマイク音声も素材に出来るであろう、音楽の録音を前提としているQ2nを購入した。
購入前に、以上の内容をZOOMに問い合わせたら、全て対応可能だと具体的な内容で返答をもらったので、カメラに関して不安は無く購入し、実際に現在、全く問題なく使えている。
[接続図]
録音部屋(ブース) | Q2n |
↓ | |
HDMI分配器(VSP-HD12BK) | |
↓ | ↓ |
HDMIケーブル(1m) | HDMIケーブル(15m) |
↓ | ↓ |
録音機(コントロールルーム) | リビング |
実際に接続して問題だったのはカメラではなく、HDMIにまつわる以下2点である。
- 1台のカメラで、2台のモニタに出力したい
- その内の1台のモニタとの距離が長く、15mのHDMIケーブルが必要
(1)に関しては分配器で解決する。しかし、(2)に関しては相性などの問題もあり、分配器とケーブルの両方で吟味する必要があった。
以下の記事を確認すると、10mから15mで機材の相性などが現れる実例があった。
- 長いHDMIケーブル特集
- HDMIどこまで伸ばせるか選手権
- HDMIケーブルの最大長は? 10メートル以上の HDMI ケーブルを使うときは要注意! MacBook Pro Retina で使えないことがある!
- HDMIケーブルを延長して離れた場所に出力する方法
これらの記事を読む前は、5000円程度のHDMI分配器で充分だと思っていた。しかし、それらは5mまでしか動作保証しないと明記されてる場合もあり、そこで1入力2出力の中では高価なほうのVSP-HD12BKを購入した。
と同時に、15mも安価ケーブルは避けた。
結果的に、分配器もケーブルもこれだけで充分だった。出力先はいずれも液晶のテレビで、HDMI入力からQ2nの映像をリアルタイムで見ている。厳密には遅延があるのだろうが、そこまでの精度は求めていないので、実用性には全く問題が無い。
録画を前提とせず、それでいて、電源ケーブルさえつなげば容量が許す限りフロアマイクとしても使える、凄く便利なカメラ。
今回の場合、アナログ(RCA)からデジタル(HDMI)に変更するために、カメラ以外にも購入品が増えて大変ではあったが、前提さえわかっていれば、気楽な設置カメラとしては実に有能。
不満があるとすれば1点。
手動の録音レベルのダイアルを固定する機能が欲しかった。ダイアルの中央を押すと物理的に固定されるなど。
割と簡単に動いてしまうので、何かの弾みで録音レベルが変わってしまうのだけが惜しい。
とはいえ、少なくともウチに限ればそういう用途で購入したわけではないので、目的以外の副産物のほうが大きいので、大変に満足している。