2020年12月8日火曜日

ピアノは4本の腕で弾こう

連弾をしようという話ではない。また、演奏という意味でもない。

楽譜を読めるし、何か1つ楽器が出来るのに、主に作曲や編曲で、自分の弾く楽器以外の音を想像できない、自分が弾くとそこに意識をとられて同時に異なる動きをしてる他楽器を想像できない、そういう人への解決方法の提案。

自分は楽譜を読めるが、脳内の音程を特定するのに無意識に想像するのは自分が弾いてるピアノ鍵盤であり、楽譜ではない。そういう意味で、自分は楽譜が無意識に根付いていない。

4重奏の構造を理解するために楽譜を読んでも、4重奏を再現するのに脳内再生されるのは楽譜ではないし、演奏を暗記できても、楽譜を暗記できない。

つまり、ある人物を思い出すのに脳内にあるのは、その人の名前の文字ではなく、その人の顔が思い浮かぶ、という程度の話。

どんな音楽でも基本的には4段の楽譜で構造は把握出来る。しかし、楽譜を見て音程を弾けても、弾いてる音程を脳内再生するのに楽譜が全く出てこない。また、自分がピアノを弾くと演奏に集中してしまい、更に腕が2本なので和音がどうあれ基本的には2パート(2声)しか確認出来ない。自分は長らくそれが悩みだった。

しかし、自分が弾くピアノは容易に脳内再生できる。それならば、3声以上の動きは、3本以上の腕を想像すれば良いのではないか?という仮説をもとに、それで対位法的な合奏などを想像するようにしたら、少なくとも自分に限ればそういった曲の想像や把握の混乱はなくなり実現は容易になった。

そこで提案である。何か楽器を1つ出来て、楽譜が無意識に根付かず、それでいて脳内の音楽的想像はある程度具体的に出来る人は、自分が分身して何重にも演奏するか、自分の演奏する腕を増やして自分1人で合奏するのを想像してみてはどうだろうか?

少なくとも自分は、それをやるようになって幾つかの問題が解決したので。