2020年5月17日日曜日

菅野よう子「The Real Folk Blues」山根麻衣と今堀恒雄と渡辺等トリオによる新録を公開


録音に関して

  • クリックを使ってないように見えるが、これ3人同時録音(リアルタイム)でやったのだろうか?
  • 山根麻衣は自宅作業でMDR-900STを使う。

以下は自分なりの企画分析/予想

※山根麻衣は現在「山根麻以」と名乗ってるが、便宜上ここでは山根麻衣と書く。
starducks.meは当初、事情を知らない消費者からすると、COVID-19の臨時収入作り、あるいは単純に上層に可能な下層への娯楽提供。
自分はこの程度の認識だった。
後日、意図が説明にされた。

その理由から、アシスタントの臨時収入分は賄われただろう金額に達した(と予想する)ので、現在編集中のライオン2で終わるだろうと、自分は予想していた。
また、TANKとライオンは彼女のサイトから楽譜を販売してるので、その縛りだろうとも。

しかし、ここにきて、新録が来た。
規約や免責事項から、商品展開を想定しているのが伺えるが、開始した当初は社会情勢も参加者数も不明だから、菅野よう子自身にも一連がどうなるかは不明だった筈だ。
その中で、TANKは既にTuneCoreに登録されていて、TANK! Virtual Session 2020 - Seatbelts - Captain Duckling Recordsなどで販売されている。
つまり、常に商品展開の余白を残しておいて、あるいは今となっては明確なアルバム作成(コスト面から配信限定)に移行してるのかも知れない。

気になるのは、一般参加の数字が低いのはわかるが、一部新規を含むとは言え、当時から現役のプロ本家であるSEATBELTSの登録者が7000程度。
再生数もTANKが10万到達しただけで、あとは1万に満たない。
60万円の実績(支払い)自体は良い事だが、彼女の名声と比較すると小額に思える。

ところで、サックスプレイヤの本田雅人も、COVID-19を契機にYoutubeで活発になったが、登録者も再生数も、彼を知らなくてもプロとわかる程度の数字を出してる。
逆に、彼の功績はともかく、日本人がここまで彼を認知してるとは予想外だった。

Youtubeに限れば、これは彼が顔を出してるからに他ならないと、自分は考えている。
つまり、立場と個人を明確にしている。

菅野よう子は昔から偽名癖があり、それに気づくファンと、気づかれる状況を楽しんでる節があり、また、名義に依存しない商品の挑戦も兼ねていた。
ピアニストよりは作編曲家(プロデューサ)のほうが好きと言った事も公言してる。
しかし、それはパッケージングにより、ある程度は予想出来るから成り立つ事であり、例えば、タナソニ宣伝のように、動画の冒頭で彼女が自己紹介と曲紹介するだけで再生数や認知度は大きく異なるだろう。
しかし、彼女はそれをやらない。
彼女自身が金に困っていないだろうし、可能な限り表に出たくないと昔から公言していて、それは恐らく本音だろう。
もともと、動画は会員登録者に向けたものだったし、オンラインならば海外派生さえすれば日本は放置しても構わないとか、そもそもそれほどの拡大を望んでいないのかも知れない。
※だとすると、こういう記事は彼女の意図に反するが

彼女のその線引きが、ファンや現場からは好評なのだろうが、誰も彼も顔アップがサムネのような場所では、そのやり方は不向きなのだろう。
単純に、消費者の世代交代で需要の変化もある。
これは誰も悪くない。
それにしても、奉祝曲 Ray of Wateで顔だして指揮までしてるのに、彼女の宣伝という意味においては、言うほど効果は無かったようだ。

などなど、彼女の作品やファンというよりは、経済的な変化に関して色色とわからない点があり考えてしまった。