2018年11月8日木曜日

【レイリ】5巻 思ってた以上に岩明均流の不幸と破滅で終わりそう

思ってた以上に不幸な結末になりそう。
そもそも、時代と立場の不幸を踏まえてレイリがどう人生を見いだして幸福となるのか、戦国時代の描写はどうあれ、個人としての落ちはベタだと思ってたのに、レイリがまっとうな人生、幸福を見いだしたので、武田信勝ら史実人はおろか、空想人物のレイリすら、岩明均流の破滅で終わるのか……
そう確信できるくらいに、前向きな巻だった。



なぜ見開き2頁は左で弓を撃ったのか。
刀は左に差したままなので、初歩的な間違いではない。
実際に、その前のコマでは弓手ゆんでと言うように左手に弓を持っている。
そして、見開きから次頁では、右手で撃っている。
馬から後転着地をした後に、別に左右を入れ替える理由が見当たらず。
単純に、漫画の見開きとして、背中じゃなく正面を見せたかったという演出意図だったのだろうか。

レイリが強姦されないのは、編集的な配慮なのか、それとも岩明均の善意なのか。
後述するが、これからの不幸のために、出来るだけ大きな被害が無いようにという意図だろうか。

腋の動脈斬りは、ベルセルクのキャスカもやっていた。
女、低身長の基本技。

まさか、丹波との別れがこんだけあっさり終わるとは。
前巻で演出は充分にやったとは言え、もはや姿の描写も回想もなく、ただ史実を認識程度の判然としない描写。
作中の恐ろしさを表す演出としては素晴らしいが、驚いた。
そして、こういうとこを過剰にやらないから、そんなに売れる作品にはならないのではないか。

レイリの覚醒、生きる幸福が唐突に感じた。
生きている内は走れ、という発言はまともだし、あくまで他人事かと思っていたら、思ってた以上に笑えばいいと思うよだった。

信勝は賢く見限った展開なのかと思ったら、散々戦略を述べた上で泣くとは。
思ってた以上に、彼を子供のまま描き続けるようだ。
そして、急に三角関係ラヴコメが始まった。
冗談も目立つ話で、それだけに、思ってた以上に全員が破滅して終わる前振りにしか見えない。
もちろん、歴史人は戦や暗殺や色色な定説を採用して、彼らが破滅していくのはわかる。
だからこそ、空想人物で主人公であるレイリには、物語の救いとして幸福かと思ったのだが、彼女も人並の幸せを、最終展開の前振りで見いだしてしまったという事は、つまり……

時代や設定が近いとは言え、やっぱり剣の舞なのか……