2015年3月2日月曜日

【シドニアの騎士】14巻の感想。表紙の「つむぎ」と谷風の初体験が小林問題。

シドニアの騎士(14)


まさか前巻でルート以外の全員失恋END演出をしたのに、小林がここまで出てくるとは。
この作品においてセックス=光合成だが、小林は雨の中。
つまり、事実でも意味はない、谷風にとって無かったことで良いから小林は実感を選んだ、という事か。
ここの構図やコマ割は、BIOMEGAのニアルディ子孫と調査員の演出と同じで、つまり一般的にも、作者的にも、あれはもう完全にあれ。
BIOMEGAはもっとわかりやすく服を脱いでいたけれど。
しかも、作品では明言されていないが、谷風がララァからのメールを見た後に雨がふりだして、シドニアの雨は人工なのに既にそれなりの権限と知識がある谷風が知らなかった雨の予定。
つまり、小林が権限の私的利用で雨をふらせたと読める。
気づかなくても良くて、ちょっと考えると更に面白くなる、という素晴らしい演出。

つむぎは大別して時期が2つあり、見た目に反して可愛い色物ヒロインの前期と、絵柄(表情)も萌えに対応した後期。
しかし、前巻でつむぎがヒロイン確定した途端に、表紙やシドニア百景で、奇居子(融合個体)として人間に好かれない表情(本性)を見せている。
これは嬉しかった。
ここにきて、触手を可愛いと言ってる俺、に酔ってるオタクに媚びず、純粋に萌えられるヒロインでもなく、設定と役割に準じた登場人物の指向を、しっかりと描いてくれている。

まさかの海苔夫を回収。
しかも、谷風も海苔夫も互いに色色とわかってる時期で反目もありながら核心を共有してる熱い関係に。
戦闘以外での登場人物の核心展開。
作品が、至極まっとうに面白くなっている。
解釈や考察など不要で誰が読んでも意味も描写もわかり、かつ、読者の解釈や考察する余地もあり楽しめる情報の幅が広く、読者によって面白さが増える。
たいした作品だ。
アニメもこれくらい面白くなれば良いのだけど。
頼むから戦闘をスタイリッシュじゃなく、ちゃんと戦争にしてくれ。
あとカットの流用をやめてくれ。