2015年2月2日月曜日

【ダイアナ・ガーネット】面白外国人どころか知識と情熱と愛嬌と論理性を持った貴重な人材かも

金曜2h ゲスト:ダイアナ・ガーネット 出演部分抜粋 (2015.01.30 放送)

女性特有の多用な声色と過剰な挙動による芸風だが、しかし、上坂すみれもだが、語彙や口調は独特でも、知識を消化するための論理性を備えているので、説明が飛躍してるようで構成がしっかりしてる。
教師を経験しているから、その恩恵かもしれない。
鷲崎も流石で、日本語の発音があやしいとこだけ「お医者さんね」と1言名詞だけあげて話に割り込まず進ませる。

これは、自分の考えとして時時言うことなのだが、母国語同士よりも、伝えよう聞ことろうとする意思が強いぶん、母国語と外国語のほうが真摯な会話が出来ると思う。
同じ人種、同じ言葉では、そうあってほしい、そうあるべきという甘えが前提にあるので、語彙が未熟だったり誤解を恐れてなかったり会話に思い上がってる人が多すぎると思う。

時々砕ける口調も魅力的。
なれなれしいというよりも、やはり違う人種、という前提が良い方向で砕けている。
ちゃんと謝ったり敬語をつかえるから、少なくとも悪意が無いのは明らかだし。
自分の曲を「最高の曲です」と言うのも、言えば保身のためのよくある宣伝文句にすぎないが、ここで鷲崎に「もう少しない?」と突っ込まれる前に「やばい、自信ありすぎ」と宣伝のための棒読みじゃなく、商品を肯定しながらも少し引いてみせる間合いが絶妙。
不足を指摘される前に過剰に持って行って尺や言葉数はいずれ同じなのに意味と印象を全く逆に全肯定に持っていってしまった。凄い。
すげえ素直な「うん!!」が可愛い。
低い濁った声でうなってみせたり、とにかく手札は全て切っている。

ちゃんとタイアップ作品に絡ませた簡単な説明をして、しかも、それが抽象的で一般的なよくある成長云々前向き云々だけじゃなく、自分はナルトを読んでないのでわからず鷲崎も拾いきれなかったが、ちゃんと作品の登場人物や用語などを織り交ぜているので、汎用じゃなく今回ちゃんとやってる感じが出ている。
ダイアナガーネットのCDには興味ないが、ライヴは1度見ておきたい。
生でどれだけ歌えて、かつ喋りが聞けるならCDより得だろう。

880hzくらいのAhhhhも喉だけじゃない身体をつかって響かせてぶれないし、それでいてビブラートもしっかりかかってる。
声質や曲の好みは別にして、歌手と称してこれを出来ない歌手がどれほどいることか。
人種、身体が違うと言えばそれまでだが、本人がどれだけ訓練したかにも興味がある。

本人はアニソンが好きと公言しているが、アニソンってメロの音が細かいものが多いから、本人の声をいかすためにも長音が売りの曲で攻めたほうが良いと思う。
それにしても、ゆずれない願いで歌手を志すとは、世代が近いのもあって笑ってしまった。

中野ブロードウェイ厨であるらしく、自分の関わった仕事以外の知識で面白おかしく話せるという点でも、上坂すみれや杉田智和と絡ませたらどうなるか見てみたい。
どちらかとレギュラやらせたら超爆発するんじゃなかろうか?
本人は声優とか言わずに歌手にしか触れてないから、明確にやるやらない仕事があるのかもしれないが。

知識と情熱を持ち合わせて、かつ感情のごり押しだけじゃない論理性を持った人間って貴重だから、業界と消費者は大事にするべき。

これだけ日本語を話せても、敬語って難しいのね。
日本人が冠詞を理解できないように、ほとんど母国語と言えるくらいに使いこなせても、やっぱ生まれた時から知らないと出来ない何かが、言葉にはあるのね。