1940年の古典SF。
ベルセルクのゴッドハンドの元ネタなのもあり読んだ。
良かった点。
悪かった点。
全体としては、あまり面白く無かった。読んでて驚いたり落ち込むほどの発想や価値観は無い。あくまで活劇の1つに過ぎない。
ラスボスの落ちは良かった。
大江健三郎の小説「静かな生活」(1990年)を読んで気になった事。
作中に、些細ではあるが登場人物をバットマンに例えてる。
そのうち男は「バット・マン」のようにレインコートをひるがえすと、横の通りへもの凄い勢いで走り込んだ
問題は、その意味である。
この作品で言われる男は性犯罪者であり、自警的な犯罪者でもなく、正義Aに対する正義Bという立場にもない。
作品において、ただただ純粋に日常に溢れる絶対悪として扱われてる男である。
それなのに、大きな裾をひるがえすという意味だけでバットマンを持ち出して、バットマンの立場や意味を全く無視している。
どうしてこうなったのか、理由が2つ考えられる。
実際には読んでいて腹が立ったというよりも、この程度の扱いでわざわざ他人の作品を持ち出す無頓着さに笑ってしまっただけだが、記録として残しておく。