日本人の歴史意識「世間」という視角から
ハーメルンの笛吹き男が面白かったので関連して読んだ阿部謹也。
よくある村意識を抜けられない日本だが、そこに親鸞を持ち上げてたのが独特で面白い。
中世ヨーロッパに関しても同主張をあげてるが、下層庶民にとって歴史と伝説は経験を持たない点で同じ。
よく教育問題で抽象的な思考の[可能/不能]が能力の差だと言われるが、数学などの抽象的な思考が困難なのに、日本の周囲に龍を描いた地図など空想は容易なのが不思議だ。
抽象度が異なり、実在しない生物も実在から引用が可能だが、数学は根本的に存在しない概念だから格差が生まれるのだろうか。