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2021年1月5日火曜日

DAW,DTMに依存しながら自身の音感や発想を鍛える方法

DAW,DTMの類は、楽譜を読めず楽器も弾けない人に音楽を容易にする側面がある。それ自体は素晴らしいが、道具が優れている程に能力が落ちる事はままある。

その予防、あるいは優秀な道具で自身の能力を上げられるのが理想であり、その方法の1つとして。

  • ステップ入力の際に実音を聞かない。実音を想像しながら入力し、4小節や8小節単位で入力が完了したら、再生しながら脳内との誤差を確認する。
  • メロとコード/旋律と和音、ではなく、複数声部の対位法だと考える(和声の延長)。

結局のところは楽器や楽譜を使うのと同じ理屈だが、楽器は自身の腕前に依存し楽譜の再現が不可能な場合がある。また楽譜だと実音を確認出来ない。

その点で、DAW,DTMというのは古典的な学習を可能にしながら、古典的には不可能だった事も容易である、まさに神業である。

2020年5月22日金曜日

菅野よう子の凄さはコード進行にあらず



田中公平がtwitterで音楽理論の彼なりの応用を解説している。

https://twitter.com/kenokun/status/1262951516618571778

このコードと縦横の概念こそが、菅野よう子と、彼女の影響を受けた子供達(若い作家)が決定的に異なる点である。
菅野よう子の転調をコードだけで再現して、実に歌手が歌いづらそうにしてる曲をよく耳にする。
それは例えば、augとか。
aug自体が誘導するコードだが、augの前にaugに誘導する音(コード)、そして、augから次小節(コード)に行く前のaugと次をつなぐ誘導音(経過音)。
彼女の子供達にこれが無い。


1の次は2じゃなくて、1.1から1.9があり、コードだけの作家は、いわば1cm単位でしか区切ってない。
しかし、菅野よう子は1mm単位、つまり10倍の気配りを面倒がらず、その手間を恐らく無意識にむしろ進んでやっている。
だからこそ、彼女は実に恐ろしいのだ。


さらに言えば、菅野よう子をコード論(分析)だけでは不充分である。
何故なら、不協和音でも音量が小さければ人間は気にも留めないという生理がある。
例えばA曲を程よい音量にしてB曲を隣の家の会話程度の音量にさげてしまえば、2曲同時に流してもA曲だけを問題なく楽しめるのが人間の聴覚。
つまり、彼女は音程だけじゃなくて音量もしっかり支配してる。
目立つ音の何倍も目立たない音に気を使ってる。
これは彼女だけの特権や個性ではないが、だからこそ彼女が上層の音楽家である理由でもある。


2020年5月10日日曜日

Youtubeの音楽のコード(和音)を解析する「Chordify」を試してみた

テンポが早く、かつ小節内に複数コードがあるのが面倒なので、どうにか当たりだけでも機械で出来ないかと手段を探していたら、以下を推奨してる情報を見つけたので、試してみた。
↑結論から言うと、使えなかった。
  • テンポが早い小節内の複数コードが無理
  • 強拍の3和音から着地に6や9や11があるのにテンションとして認識しない。
  • 分数コード非対応(精度が悪い)
BPM80から120で1小節1コードの曲を想定してるサービス。
ある程度の耳コピを出来る人には全く役に立たない。
良かった点は2つある。
  • 調性をちゃんと認識していてF#とGbを区別してるようだった。
  • また、低音の精度は良いのか、コードは間違ってるがベース音の判定だけは正しかったので、エレキと混ざってよくわからんベースとかには使えるのかもしれない。
もっとも耳コピ出来るなら、コードが3つもあればKeyはわかるし、耳コピできる人はEQくらい持っててハイカットと任意ブーストで解決できるから、やはり不要だ。
しかも、耳コピ出来ない人が、コードの判定も小節の判定も大雑把なこれを鵜呑みにするもの危険だと思う。
逆に、Fsus4とFM7b11がどう違うのかわからないくらいの人が、とりあえず鳴らしたいというサービスなのだろう。

2020年4月1日水曜日

柴咲コウのYoutube紹介動画の音楽コード進行

偶然に彼女のyoutube紹介動画を見かけたら、音楽がオシャレで、ぱっと聞きで展開を区別できなかったので耳コピした。

AM7(A6)EM7C#m7/G#G#m7
AM7G#m7F#m7 G#m(7)/F#AM7
IV(M7)I(M7)VI(m7)/IIIIII(m7)
IV(M7)III(m7)II(m7) III(m7)/IIIV(M7)
Jazzだしブロックコードであるのはすぐにわかるが、頭の完全4度(sus4)感と、所々で着地してるような/してないようなトニック感覚が何かと思ったら、全てダイアトニックで常にM7とm7があって、トニックをつなぎに、IVで始まりIVで終わってただけだった。

音楽理論とは「調内の工夫」と同じ理屈で「無限に転調」するための手段だが、非ダイアトニックが1つも無くても、こういう雰囲気を維持出来るのだと勉強になった。

2019年10月22日火曜日

ドレミファソラシド - デリフィサチ

音名・階名表記
  • ド,レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シ,ド
    • デ,リ,フィ,サ,チ
  • イ,ニ,サ,ヨ,ゴ,ロ,ナ
    • デ,リ,フィ,サ,チ

2019年9月29日日曜日

【音楽】楽譜のコード名に経過音の倚音と逸音を書く【提案】

コード表記は一般的に長短3度と完全5度の以内も以外も…
6,7,9,11,13と5超過の数字で表す。
それは当然で、音符とコードは基本的に1組を前提に考えられ発展して2,4などは音符で記してきた。
(4はsus4があるけれど)。

しかし、現在では楽譜を読めないがコードは既知で、コードのみ表記されてる場合も多い。
それに、Am79なのかEm/Aなのか、といった解釈の問題もある。
コードは、基本的にメロを前提とした解釈を想定して省略した結果なのだが、それも書く人によって判断が異なり、Am79全部が鳴ってるのにEm/Aと書かれている場合もある。

特に、メロが鳴ってる音がコードには書かれていない。
こういう場合が1番困る。
そこで、いっそコード名に経過音の倚と逸を書いてはどうか。
※楽譜の一覧
  • 経過音とは
    • コード(和音)の外にあり、コード(和音)とコード(和音)をつなぐ音。
  • 倚音(イオン)
    • コード外の音からコード内に向かう音
  • 逸音(イツオン)
    • コード内の音からコード外に向かう音
  • 一般的な表記と提案した表記
    • 倚音
    • 逸音
当然、漢字なので、それに変わる記号で良い。
C6の6がメロの逸音なのか、小節全体で鳴らして良い伴奏音なのか、コードはそれを教えてくれない。
2を9,4を11,6を13に変換するのは伴奏として全部の音を鳴らすのに有効だが、小節内の動きを何1つ示していないので訓練が必要となる。

当然ながら、音符が書いてある楽譜には基本的に不要。
しかし、C倚2と書けば、ト音記号とヘ音記号とハ音記号に振り回されず、C(ド)の2度レだとわかるし、7th以上の反応が出来ない人にも認知が容易なのではないか。
それに、Csus4 - Cと2個のコードを書かずに、C倚4と1つで済む。

結局、現在の方法でも長期訓練すれば即応は可能なのだが、それでも長期訓練と解釈の両方が問題としてある。
そこで、解釈が許される範囲と、許されぬ範囲の指定として、例えば以上のような方法はどうだろうか。

2019年8月30日金曜日

和声とコードの違い - 音楽理論の原理

【音楽理論の原理】

  • 和音xから和音yに移動する際に、1つ以上の同音1つ以上の隣音(半音)がある
    • 3和音ならば2/3音が支配的になる。
    • 4和音ならば2/4音が支配的になる。
  • コード(和音)は3和音が基本だが、音楽理論の原理を支えてるのは以上の2和音。
    • 対位法の基本が2声なのと同根。

【和声】

  • 以上の原理を満たさない和音zがある場合に、メロディや伴奏の一部が動いて同音か隣音を経過音で作り出して和音xにする
    • 経過音が、伴奏だった音をメロディに変化させる。
    • 和音xと和音yの穴に、経過音という糸を針で縫い合わせるのが和声

【コード】

  • コードにメロディは不要。
  • 和声の経過音最初から同時に鳴らせばメロディや伴奏を単音で動かす必要がなく1個の集合体として簡略に扱える。
    • ジャズの和音が4以上と多い理由がそれ。
    • 和音数が増えると、次に移動するコードの選択肢が増える。