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2019年9月19日木曜日

欅坂46 「不協和音」が調性音楽の極めて常識的な協和音について

欅坂46 『不協和音』

2017年の音楽で自分は知らなかった。
twitterトレンドで不協和音という単語があったので何かと思ったら曲名で、気まぐれに聞いたら酷かった

不協和音に明確な定義は無い
しかし、1コーラス(90秒)を聞いた限り、使ってるコードは3種類でコード進行はDm Bb C Dmだけ。
この曲は完全な調性音楽。
Dm調から全く逸脱せず、完全5度と増4度をぶつけたり短3度と減4度をぶつけたり調性を壊す半音の衝突は何もなく協和音の中で不協和音と言ってる

現在主流の12平均律の不協和音は半音の衝突であり、例えば以下のようなもの。

以前大石昌良という音楽家がクリシェの代替にセブンスコードの平行を紹介して、それを禁断のコード進行と発言した。
これには2つの問題がある。
  1. 「クリシェ」と「任意コードの平行」は音楽理論/和声の機能と結果が全く異なり代替にならない。
  2. 代替案としてる「任意コードの平行」は禁断でも何でもなく壹般的な方法。
どんな音楽を好きかは消費者の自由である。
音楽理論や技術にも幾らかの解釈や派生がある。
しかし、音楽を売る人間が音楽の大事な知識や常識について平気で嘘をついて、それを目玉商品にしてる。
2017年と新しくもない使い捨ての音楽にどうこう言ってもしかたがないが、あまりに酷い業界の商売で悲しい。

2019年2月19日火曜日

大石昌良 - クリシェと禁断のコード進行の嘘を解説

関ジャムという番組で大石昌良という音楽人が話した禁断のコード進行が素人と玄人の間で話題になり、クリシェ、禁断と検索すると、素人は当人を感情的に持ち上げるだけで、玄人は内容の誤りに憤ってた対比が面白かったので、今回こういう記事を書いた。

注意として、素人批判でもなく、彼の作品批判でもない。番組内での言動が、音楽理論的な要素の解説なのに、間違い、あるいは嘘をついていた、という指摘を記した記事である。

まず、彼はクリシェを禁断とは言っていない。その上で、彼がその後に見せた任意コードから半音進行は禁断ではない