はじめに
日本の大地像という本がある。これは主に戦国時代から江戸時代にかけてキリスト教から伝わった「世界の形は地球」という情報が日本でどう扱われたか、神道(両部)と仏教の対比を中心に書いた本である。
その中で、仏教徒の1例として昭儀坊了意が「仏教の須弥山など愚昧に対する責道具(拷問の道具=方便)に過ぎず、西洋の地球が正しい」と言った主旨を書き残してると本書で例示されていて、しかも、それが有名な浅井了意だという。
そこで、彼(浅井了意)に興味を持って現代語訳の伽婢子(仮名草子)を読んだ。
本題
伽婢子の中に黄金100両という話がある。そこに臣としては君を滅ぼすことを謀り、君としては臣をペテンにかけ
と書いてあって、それにひっかかった。
ペテン?
現代語訳とはいえ、江戸時代におけるペテンという言葉の違和感。