富国と強兵
MMTの延長で読んだ。
書いてる内容自体は難しくない。
しかし、量が多くかつ非連続的なので、素人の自分には総体として把握はともかく細部の暗記は無理だった。
読む順序が逆だが、ここから逆行して以下の2冊も読んだが、彼は根本的に「未来に無力で楽観的な人類」を示す。
日本の没落
ゲーテのファウストとシュペングラーにしぼった上で富国と強兵を要約した本。
富国と強兵は提示が目的でとにかく網羅してるが、彼の断片的な著作をわけて読んだ方がわかりやすいかも知れない。
主に、理論と現実の共存と対立が描かれるが、その優劣と拮抗と崩壊はどちらの勝利でも招くし、原始と最後が同じ形というのが皮肉。
いずれにせよ、人類は種が生き残るために多様性を求めたのに、多様性を求めた結果が統一(画一性)であり、そして単細胞的な病死絶滅が待っている。