2015年10月10日土曜日

【恋と嘘】キスがエロい少年漫画の皮をかぶった少女漫画

マンガボックスは少年少女を限定していないので、厳密には少年漫画ではないのだけど。恋と嘘 ムサヲ

キスがエロい

恋と嘘 ムサヲ キスがエロい

文句無し。完全に入ってる。これが全て。5億点。

女の露出が萌えない

見えればよい、潔く見せているので、女の抵抗を上回る男の見る能動性に欠ける。事前は過剰に拒否するも、事後は過剰に接近する感じ。どれだけ少年漫画的な萌え絵でも、作者が女故の弊害。ただし、男作家が頑張るとみゆき(あだち充)みたいに気持ち悪くなる。恋愛と萌えは幾らか共通し、萌えとエロも幾らか共通するが、恋愛とエロは断絶してる良い例。

無駄なホモ

多数派の異性愛に対する少数派の同性愛という狙いでもなく、ただ腐ってる作者が好きで描いてる過剰なホモ描写。趣味と仕事はわけて、別作品か同人誌でやれ。

ヒロインが清純系ながら図太い

これは女作家の利点。女を美化せずに本性を自然と描けている。男を受け入れてるようでいて、便乗している強さ。物語の伏線や体裁なんぞ知ったことじゃない登場人物の話のそらしかた。自分と男を見てる女の様子と見る女。同様に、めぞん一刻は完全に男向けだが、女にとって男は最低限こうあるべき、という要素があるから、嫌味がない。

少年漫画じゃなく少女漫画

女がどう見えるか、ではなく、女がどう思うか、という点で完全に少女漫画。恋愛の先天性と後天性を設定に盛り込んだのは良い。いずれかを拒否しても、いずれも受けれても、劇的に出来る。萌え漫画として見ると、恋愛が強いし、恋愛漫画として読むと、萌えがくどい。そんな感じ。