草原の実験を見に行った時に、たまたま広告を見かけて行ってきた根津青山の至宝。
若者の楽園と老人の天国
若者が行き交う原宿や表参道からちょっと外れて行くと、まさか老人の天国があろうとは。自称2万平米と広く、3/4程は庭園。
展示場の内部は撮影禁止だが、庭園は撮影可能。
表参道から向かう途中で見かけた謎のバットガール風。
展示品
へうげもの
内容を問わずに、漠然と古い物を見たくて行ったのだが、へうげもの関連が幾つかあって興奮した。織田有楽の茶杓。
後年江戸期の物だが、黒織部茶碗(美濃)
個人的に1番だったのは瀬戸正木手茶入。
照明も良かっただが、日用品としての整いと、まさに土と言える1色に限らない多様な模様。
国宝那智瀧図。
最初は何かの塔を書いてるのかと思った。
説明を読んでも、塔に見える。
布袋蔣摩訶問答図
漠然と十牛図っぽいと思った。
布袋だし。
牧牛図(毛倫筆)は十牛図とは無関係なのだろうか?
こういう絵柄で牛と人だと、素人として良くも悪くも十牛図しか思いつかない。
扇面業平蒔絵硯箱は1目で笑った。
「うらめしや 冥途のみやげ」展でもそうだが、時代が離れると、作者などの意図が読み切れず、深刻なのか軽薄なのか判断つかずに、素直に笑ってしまう事がある。
殷周の青銅器
今回の展示写真集の中に、殷周の青銅器が含まれていなかったので、殷周の青銅器を別に購入。曰く、紂王を反面教師に武王は祭事以外の飲酒を禁じたとある。
漫画の封神演義しか知らず、あれの武王は立場上おいしいけどキャラとしてはいまいちだと思っていたが、武王とは気があいそうだ。
3000年前の物が、こうして大きな損害もなく見られるなんて感慨よりも恐ろしい。
同時期の、三星堆の現物をどうしても見たくなった。
塗仏の源流とも考えられる面。